ハクスラARPG『Path of Exile』Steam同時接続者数が一気に13倍。今期もやってきたハクスラ風物詩
基本プレイ無料のハクスラARPG『Path of Exile』が5月13日、Steamにて「約1万人だった同時接続者数が、翌日には13万人を超える」人口爆発を見せている。しかし、これは本作における風物詩的なイベントだろう。本作における、ある種の恒例行事となっているのだ。
『Path of Exile』は、Grinding Gear Games(以下、GGG)が手がけるハクスラARPG。国内外で人気があり、国内プレイヤーも多い作品だ。本作は2013年に配信開始され、「リーグ」と呼ばれる定期的な拡張の無料配信がなされてきた。拡張配信のタイミングで人口が爆発し、一定期間をおいて落ち着くサイクルを繰り返しているのだ(SteamDB)。そのため、本作のプレイヤー人口はグラフで見ると、“ノコギリの刃”のような特徴的な形を呈する(関連記事)。今期は拡張「Sentinel」によって同じサイクルが開始されたようだ。本作を一旦離れていた多くのプレイヤーが一挙に“帰郷”したためか、一気に13倍近い人口増が発生している。
新拡張「Sentinel」は現地時間5月13日に配信開始された。目玉となるのは、プレイヤーに追従してさまざまな効果をもたらす古代装置Sentinelの登場だ。Sentinelの主な機能は、敵の強化による報酬の向上。あえて敵を強めることによって、さらに豪華なリワードを手に入れられるわけだ。プレイヤーはSentinelたちの振る舞いを調整したり、Sentinel同士を合体させたりして望む効果を得ていく。また、Unique Sentinelにはプレイヤーを助ける特殊効果がついており、既存のユニーク装備と同等の機能をもつSentinelも存在するようだ。
ほかの要素としては、新ユニークアイテムの追加や、新カレンシーであるRecombinatorsによる装備合成機能の実装のほか、Atlasのパッシブスキル追加がなされた。また、強力なボスたちについては7種類のUber(強化)バージョンも追加。Uber Sirusや Uber Uber Elderと戦えるようになったわけだ。また、おもしろい試みとして、今回の「Sentinel」ではキャラバランス調整がなされていないという。つまり、前拡張である「Siege of the Atlas」でのキャラビルドやガイドがそのまま通用するわけだ。また、今回の拡張で本作PC版はコントローラー操作に対応した。
なお、開発元GGGは翻訳スタッフを募っていたこともあり、今年始めテスト的に一部日本語対応が実装されている。今後の本格日本語対応にも期待したいところだ。また、2022年リリースが見込まれていた続編『Path of Exile 2』について、開発元は2024年以降リリースへと計画修正を明らかにしている。本作ファンたちは、あと約2年は『Path of Exile』でサイクルを繰り返すことになりそうだ。
『Path of Exile』新リーグ「Sentinel」は現在PC(公式サイト/Steam/Epic Gamesストア) 向けに配信中。 Xbox Oneおよび国内未展開のPlayStation 4向けには現地時間5月18日配信予定だ。