アイドル事務所経営闇SLG『アイドルマネージャー』Nintendo Switch版が8月25日リリースへ。エグめの内容は基本据え置き、操作はボタン最適化

PLAYISMは5月11日、『アイドルマネージャー(Idol Manager)』Nintendo Switch版を8月25日にリリースすると発表した。

弊社アクティブゲーミングメディアのインディーゲームブランドPLAYISMは5月11日、『アイドルマネージャー(Idol Manager)』Nintendo Switch版を8月25日にリリースすると発表した。なお本情報は、任天堂による情報番組「Indie World 2022.5.11」内にて発表されたものだ。

※ PC版発売日発表時のトレーラー

『アイドルマネージャー』は、ロシアのインディーゲームスタジオGlitch Pitchが手がける、アイドル育成・事務所経営SLGだ。本作のプレイヤーは、アイドル事務所を立ち上げたばかりの、プロデューサー兼経営者である。プレイヤーは、オーディションから新曲の制作、アイドルの給与やスキャンダルへの対応など、アイドル事務所にまつわるほとんどの物事を決定。赤字経営の弱小事務所を成長させ、エンターテインメント業界でのし上がることになる。


ゲーム開始時点の弱小事務所には、アイドルやスタッフは所属していない。そこでまずは、オーディションによってアイドルの原石を発掘する。本作の少女たちには、アイドルとしての能力やポテンシャルを示す8種類のパラメーターと、スキルが設定されている。スキルとしては、男性ファンの対応が苦手な「男ぎらい」や、1人番組が得意な「一匹狼」、恋愛関係を持ちやすい「恋愛体質」など、それぞれの個性や性格を表したものが多数存在。オーディションでは能力や性格を参考に、事務所に所属させる新人アイドルを選ぶことになる。

新人アイドルたちには、基本的には成長の余地があるため、ボイストレーニングやダンスレッスンによって魅力を磨いていく。また並行して、新曲の制作や営業など、アイドルとしての活動をスタート。ただし、無名のアイドルがCDをリリースしても、売上はよくて数十枚といったところだ。一方、アイドルやスタッフの給与や賃貸料など、アイドル事務所の運営には何かと資金がかかるため、序盤には厳しい資金繰りとの戦いも繰り広げられる。


本作では経営状態が改善しても、アイドル事務所の運営は順風満帆とはいかない。たとえば、ライブ配信にスパムコメントが書き込まれたり、男性との2ショット写真がSNSに投稿されてしまったり、案件を貰った商品をアイドルが過去にSNS上で批判していたりなど、多彩な炎上沙汰が発生。所属アイドル同士でいじめが発生してしまうこともあり、プレイヤーはプロデューサー兼経営者として、都度対応を迫られる。本作のアイドルたちには、ステージや画面の中で輝く一方で、何かとハプニングが尽きないわけだ。

また特徴としては、多数の細かな要素も挙げられる。具体的には、新曲制作時には曲/詩/ダンスのテーマやジャンルを選択し、PRの方法や生産枚数も決定。事務所の方針としては、スカートの丈やSNSの可否なども設定できるなど、細かい部分まで選べるようになっている。多数の要素とスキャンダルによって、地に足の着いたアイドルたちの姿が表現されているわけだ。なお本作では、プロデューサー自身がアイドルと仲を深める要素も用意されている。


本作はPC(Steam/itch.io)版が2021年7月にリリースされている。Steamのユーザーレビューでは、2395件の内89%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。プレイヤーからは、開発者のアイドルに対するこだわりや、ゲームプレイ後半で展開されるストーリーなどが評価されているようだ。なおNintendo Switch版では、PC版からゲーム内表現は基本的に変わっていないとのこと。操作については、ボタン操作に最適化されているようである。

『アイドルマネージャー』Nintendo Switch版は、8月25日にリリース予定。またPC版はSteamおよびitch.ioで配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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