Respawn Entertainmentは5月11日、『Apex Legends』新シーズン「救世主」を開幕した。同シーズンでは、新たなレジェンドとしてニューキャッスルが参戦。ストームポイントマップが改変されたほか、レジェンドや武器などにも調整がなされている。
新シーズン「救世主」では、新たなレジェンドとしてニューキャッスルが参戦する。パッシブアビリティである傷兵警護は、リバイブシールドを展開しつつ引きずりながら味方の蘇生をおこなうという能力だ。戦術アビリティであるモバイルプロテクターでは、戦況に応じて操作可能なエネルギーシールドを展開できる。そして、アルティメットアビリティであるキャッスルウォールは、任意のエリアまたは味方を目標にジャンプして突撃し、即席の要塞を築くという能力だ。味方を目標にした場合には移動距離が格段に伸びるため、早くもユニークな使い方が研究されはじめている。
以上の3種類のシールド系アビリティは、いずれもチームの立て直しや再集結に役立つものとなる。使いこなせば、チームの救世主として活躍できることだろう。また、妹であるバンガロールとの掛け合いボイスラインにも注目だ。
おもなレジェンド調整としては、ランパートの強化が挙げられる。増幅バリケードが展開しやすくなっているほか、シーラの発射までの時間が短縮されている。武器にもさまざまな調整が実施された。特に、人気の高いR-301はランページとともにクラフト武器となる。任意のタイミングで入手可能となる反面、マップ上で拾うことはできなくなった。また、マスティフショットガンは約2年ぶりにケアパッケージ武器に戻り、代わりにスピットファイアは通常ドロップ武器となる。
新シーズンではストームポイントが改変され、新たなエリアであるダウンビーストと、新設備であるIMC武器庫が追加された。マップ上の4か所に配置されたIMC武器庫では、戦闘ロボットであるスペクターとの60秒間の戦闘がおこなわれ、撃破数に応じた戦利品を獲得できる。なお、スペクターと戦う際には武器庫の扉がロックされてしまう。焦らず、チームと足並みを揃えてから挑戦しよう。TwitterなどのSNS上では、さっそく戦利品を求めてスペクター狩りに勤しむプレイヤーたちの投稿が見られる。
スペクターとの戦闘が終わると、武器庫の天井が開き、遠くへ飛び立って離脱することが可能となる。武器庫の外での待ち伏せへの対応策となっているのだが、それでもやはり待ち伏せは有効な様子。IMC武器庫から出る際には、逆に狩られてしまわないように十分に注意したいところだ。
そのほか、ランクマッチには、大幅な変更が実施されている。まず、新たなランク帯としてルーキーランクが追加されている。マッチへの参加RPを必要とせず、一度昇格すると戻ることのできない、新規プレイヤーに向けたランクとなっている。ほかにも、ランク降格の実装や、ランクポイント(RP)獲得システムの変更、参加RPの調整など、変更点は多岐にわたる。
ただ、現在ランクマッチにおけるキルRP上限の撤廃が、適用されていないとのユーザー報告がある。しかし、これは公式発表にもあるように「各キルのRP基本値が最小値までどんどん下がっていく(Base value of each kill is worth increasingly less, down to a minimum)」という仕様によるものと考えられる。上限は撤廃されたものの、ある程度で獲得RPが頭打ちするように設定されているようだ。
さて、『Apex Legends』はシーズン開幕時のサーバーエラーに悩まされてきた歴史があった。今シーズン「救世主」の滑り出しについては、記事執筆時点では比較的好調な様子だ。ただし、前シーズンでは開幕後少し経ってから、やや不安定な状態が続いていた。エラーについては、開幕後の数日間は油断できないといえるかもしれない。
今シーズンからの新たなバグも見つかっている。まず、トレジャーパックにまつわる細かい不具合が存在。トレジャーパックは1日1個サプライボックスから入手できるというものだが、この更新時間が約60万時間(およそ70年)となるという、奇妙なバグが報告されているのだ。ちなみに、筆者も検証してみたところ、日本語版では同様のバグは確認できなかった。少し寂しい気もするが、明日もトレジャーパックを貰えるようで何よりである。
そして、大きな不具合としては、ローバの戦術アビリティが発動しない不具合が複数確認されているようだ。以前修正されたバグが再発したかたちとなる(関連記事)。こちらの不具合は、深刻なものだといえるだろう。早急な対応が願われる。
『Apex Legends』新シーズン「救世主」は、本日より開催中だ。