海外のユーザーが、『原神』のキャラクターの“人気度”をある方法で分析したようだ。その方法とは、イラストコミュニケーションサービス「pixiv」における投稿数を集計するというものである。
pixivは、国内企業ピクシブ株式会社が運営するSNS。ユーザーは、イラストや漫画などを中心にアップロードし、ほかのユーザーの作品をブックマークすることができる。オリジナル創作のみならず二次創作も盛んで、さまざまなゲームのファンアートも投稿されている。こうしたなか、『原神』の二次創作についても多数の投稿が存在。本稿執筆時点では、22万件以上のイラストや漫画が投稿されている。そこで、あるユーザーは、Pixivにおける『原神』のキャラクター別の投稿数を分析。キャラクターごとに投稿された作品数と、そのうちの成人向け作品の数、そして全体に対する成人向け作品の占める割合を導き出している。ゲーム内での性能評価や使用率などは他所にして、「誰が多く描かれているか」を割り出す試みだ。
まず、トータルの作品数から見ていこう。作品数でもっとも多いのは、甘雨。2位の雷電将軍に4000件近い差をつけてトップに躍り出ている。甘雨は、仙獣「麒麟」の血を身体に宿した月海亭の秘書。ゲーム中では高いアタッカー能力を有したキャラとして認知されており、星5キャラクターのなかでも人気が高い。また容姿としても、体にタイトにフィットした黒のボディタイツといった艶やかな姿をしており、ビジュアル面も人気に寄与しているかもしれない。こうしたファンの支持が、pixivにおける作品数の多さにつながったといえそうだ。このほか上位としては、刻晴や胡桃、蛍(女性旅人)などが並ぶ。男性キャラクターとしてはトップ10に、鍾離やタルタリヤなどが並んでいる。
成人向け作品数としても、母数が多い分、甘雨や雷電将軍、刻晴などがトップに並ぶ。一方、鍾離やタルタリヤといった男性キャラクターは順位を落とすようだ。興味深いのは、「全体の投稿数に対する成人向け作品の割合」のデータ。こちらのランキングでは、上位の顔ぶれががらりと変わる。トップとしては、2位に大きく差をつけてリサがランクイン。その後ジン、ロサリア、モナ、九条裟羅と続く。いずれもトータルの作品数としては中盤辺りの順位に位置していたキャラクターたちだ。リサをはじめ、成人向け作品の割合上位には比較的年長や大人びたといえるキャラクターが並ぶ。そうしたキャラクターの魅力などが、成人向け作品の創作につながっていったのだろう。
今回の集計はpixivという限られたコミュニティのなかでのデータであり、必ずしもキャラクターの絶対的な人気度を示す指標とはなりえない。とはいえ、作品数から見えてくる各キャラクターの支持度は、興味深い内容といえるだろう。
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