『エルデンリング』で「ケイリッドの大樹」をむりやり登頂した褪せ人現る。魔性のぐねぐねツリー
『エルデンリング』にて、ちょっとした偉業を達成した海外ユーザーがコミュニティの称賛を集めているようだ。同ユーザーは、本作に登場するとある大樹を無理やり登りきったのである。霊馬の健脚と大胆かつ緻密なルート取りで難しい登攀を成し遂げ、頂上にメッセージを刻んでいる。本稿にはケイリッド周辺の情報が含まれるため、閲覧の際には留意されたい。
『エルデンリング』はフロム・ソフトウェアが手がけたアクションRPG。本作の舞台は広大なオープンフィールドとなっており、立体的な地形も多い。そうした世界での冒険を助けるのが、機敏な霊馬トレントだ。プレイヤーはトレントで疾走し、時には二段ジャンプを駆使して高所に登りつめていく。また、狭い足場への着地などでは、プレイヤーキャラ自身の足で微調整した緻密なジャンプなども必要になる。トレントによってガンガン登ったり、プレイヤーキャラで慎重に進んだりするのが本作のアスレチックなわけだ。
そして今回、それぞれの機動力をフル活用してとんでもない場所に登った者が現れた。海外掲示板Redditユーザーのflarebearrr氏である。そしてとんでもない場所とは、ケイリッドのエオニアの沼にそびえる大樹だ。そもそも巨大な構造物が多い『エルデンリング』では感覚が麻痺しがちなものの、この木は相当に大きい。ぐねぐねと曲がりくねって天を衝く姿は禍々しく、根本はアリーナのようになっており「宿将オニール」との戦闘の場となっている。目測とはなるものの、高さでいうと15ラダーン前後だろうか。flarebearrr氏は、明らかに登るためには設計されていないこの木を、技術と根性でむりやり登りきったのである。
flarebearrr氏はこの木を「Mt. Aeonia(エオニア山)」と名付けている。同氏は木の根本から登りつめるのではなく、近くの崖から7合目あたりへと飛び移るルートを取っている。トレントに跨った同氏は、ほとんど垂直な傾斜などもトレントでゴリゴリと登り、必要に応じて下馬しては微調整して緻密なジャンプを披露している。見ている分には簡単そうに登っているものの、これは相当な技術と度胸が必要な挑戦だ。というのも、筆者も実際に“エオニア山”に訪れて、登頂にチャレンジした。しかし幾度も挑戦と失敗を繰り返し、取材のためなのか、単にゲーマーとして登りたいのか、自分を見失いかけたので一旦断念した。
この“エオニア山”には、プレイヤーにそう思わせる魅力ないしは魔力がある。前述の通り、この大樹はすんなり登れるようにはデザインされていない。しかし、ぐねぐねした絶妙な構造のために、登ろうと思えばかなり登れてしまうのだ。試しに根本から登ってみても「このまま頂上まで行けるのではないか」と思うような、挑戦心をくすぐる形となっている。flarebearrr氏も、そうした魅力に取り憑かれたひとりのなかもしれない。
『エルデンリング』がリリースされてから約2か月半。多くのプレイヤーが狭間の地での冒険をたっぷり楽しんだことだろう。しかし、本作にはまだ、さまざまな遊び方が存在するようだ。なお、flarebearrr氏は“エオニア山”の頂上に登頂成功のメッセージを残している。本作のメッセージは海外地域ユーザーのものも反映される。登頂できて運が良ければ、同氏のメッセージを確認できるかもしれない。興味のある方は、ぜひとも登頂に挑戦してみてほしい。筆者も時間のある時に、必ずや再挑戦するつもりだ。
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