ローポリ3Dアクション『Lunistice』9月2日発売へ。開発期間が予定の「13倍」となったこだわり光る作品
パブリッシャーのDeck13は5月5日、3Dアクション『Lunistice』を9月2日に発売すると発表した。対応プラットフォームは、PC(Steam/GOG.com)およびNintendo Switch。
『Lunistice』は、足場を飛び移り、敵と戦いながら進む3Dアクションゲームだ。初代PlayStationやセガサターンのゲームから大きなインスピレーションを受けて開発されているという本作。トレイラーからは、どこか懐かしさを覚える軽快なゲームプレイの様子が確認できる。グラフィックにもレトロ作品の影響は色濃く、ローポリゴンで鮮やかに描かれるキャラクターやステージが特徴的だ。
プレイヤーキャラクターとなるのは、タヌキのハナ(Hana)だ。ステージとなるのは彼女の夢の中で、7つの異なる夢を舞台に展開していく。砂浜やお菓子の国、宇宙など、さまざまなロケーションが用意されているようだ。また、タヌキが主人公ということで、ステージ内に鳥居が立ち並ぶなど、和風な要素も散りばめられている。彼女の最終目的地である月には、いったい何が待ち構えているのだろうか。なお、本作にはスピードランモードも搭載されている。同モードでは、プレイヤーキャラクターを、ほかのDeck13作品のキャラに変更して挑戦することもできるという。
本作を手がけるのは、デベロッパーのA Grumpy Fox氏。同氏は、パブリッシャーであるDeck13の、インディーパブリッシング部門であるSpotlightにて、プロダクトマネージャーを務めている。
本作は元々、「30日で作って売り出せるゲーム」を開発する、という同氏の個人的なチャレンジとして始まった。しかしながら、売り出せるだけでなく、ユーザーが楽しめるようなゲーム作りを目指すとなると、やはり30日という期間は短すぎた。しかも、本作は個人的なプロジェクトだ。同氏は、自身の空き時間を費やして開発をおこなっていたという。
結果的に、本作の開発は、1年間という大幅な延長を経てリリースされることになる。同氏のインディー・レトロゲームへの愛が、譲れないこだわりとなって盛り込まれていることがうかがえる。大量のボリュームには期待しないでほしい、とのことだが、洗練された楽しいゲームという目標のもと開発されてきたそうだ。
開発期間は大幅に延長されたものの、短期間で売り出せるゲームを実験的に開発する、という本作当初の目標も失われていない。ゲーム開発とリリースについての多くのデータは、ゲーム開発者や関心のあるプレイヤーに共有されるという。販売本数や割引戦略など、開発やマーケティングに関する情報は、TwitterとMediumを介して、本作の購入者に公開されるとのこと。なお、価格については、「本当に手ごろな価格」でリリースされる、ということだ。
『Lunistice』はPC(Steam/GOG.com)およびNintendo Switch向けに、9月2日に発売予定。Nintendo Switchの国内展開については今のところ不明だ。