凄惨な2DアクションSTG『CYNOROID FORSAKEN』Steamにて6月4日リリースへ。生体兵器が貪り合う、グロテスクな戦い
国内のサークルCrush-vAdinは5月5日、『CYNOROID FORSAKEN』を6月4日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、通常価格は税込600円。リリース時には、10%オフのローンチセールも予定されているそうだ。
『CYNOROID FORSAKEN』は、レトロ風なドットグラフィックで凄惨な戦いを描く、2Dアクション・シューティングゲームである。本作の舞台では、人類が窮地に立たされていた。文明は崩壊しており、汚染された大地では巨大な機械と残忍な生体兵器が互いを貪っている。わずかに生き乗った人類は敵に追い立てられ、もはや絶滅を待つしかない状況だ。そんな中、暫定政府は鹵獲した生体兵器サイノロイドを機械文明の遺跡へと派遣。わずかな希望を賭けたミッションが始まろうとしていた。プレイヤーはサイノロイドを操作して施設内を進み、生体兵器同士の凄惨な戦いを演じることとなる。
暫定政府が派遣した生体兵器サイノロイドは、長期の探索任務に最適化された最新型の個体である。エネルギーを消費し、全身の神経系に電気信号を与えることで、一時的に身体能力を向上させる機能が搭載。主な武装としては、ハンドガンやアサルトライフルなどさまざまな銃火器が装備できる。腕にはレーザーチェーンソーが搭載されており、チェーンソーを使った近接攻撃や防御なども可能だ。
サイノロイドが訪れた施設内には、頭部に弱点が存在する人型の兵器や、空中を呼びまわる目玉のような敵を含め、多数の生体兵器が徘徊している。生体兵器たちはサイノロイドに攻撃してくるので、照準を定めて銃弾を浴びせ、チェーンソーでばらばらに解体。エネルギーを消費して移動性能の強化も駆使しながら、状況に応じて生体兵器を撃退し、プレイヤーは機械文明時代の遺跡を進んでいく。システム面では、本作はステージ制になっており、3チャプターに合計24ステージが用意されている。またゲーム開始直後、サイノロイドはハンドガンのみを所持しているが、ステージの攻略を進めていくとショットガンを含めた新たな装備が登場する。
本作の特徴は、レトロ風なドット絵で描かれるグロテスクな世界だろう。たとえば、プレイヤーが敵の頭部に銃弾を当てると、周辺に肉片が飛び散り、地面は赤く染まる。グロテスクな外見の生体兵器も登場するほか、ドット絵で臓物なども描かれる。またサイノロイドには、外部からタンパク質を取り入れることで、一時的に自己治癒能力を高める機能がある。施設内には、敵と弾丸は豊富に用意されているが、便利な回復アイテムは存在しない。そこで、サイノロイドは倒した敵の死体を食らうことでHPを回復。グロテスクな世界が、システムとグラフィックで表現されているわけだ。
もう一つ、本作は素直で遊びやすい作品になっている。アクション面では、サイノロイドはプレイヤーの操作に対してレスポンスよく動いてくれる。敵の判定が大きめに設定されているのか、ヘッドショットを含めて銃弾も当てやすく、シンプルながら素直に操作できる印象だ。また施設内には多数の敵が登場するが、本作では前述のシステムにより敵を回復に利用できる。チャプター1から2の序盤を難易度ノーマルでプレイした限りでは、豊富な回復手段も相まって難易度が抑えられていた。人類の置かれた絶望的な状況や凄惨な世界設定に反して、意外と幅広いプレイヤーに向けた作品になっているわけだ。
本作を開発しているのは、国内の個人ゲーム制作者Bhaskara(ばーすから)氏によるサークルCrush-vAdinだ。同氏は過去作としては、本作と同ジャンルの『CYNOROID -GENTAGELSE-』および『CYNOROID GAIDEN』をSteamにてリリース。ロボット防衛RTS『V.O.I.C.E -鉄叫-』など、ボイスロイドの二次創作作品を含めたフリーゲームも公開している。またプレスリリースによると、本作にはドローンミュージックが採用されており、生体兵器たちの戦闘を彩るそうだ。
『CYNOROID FORSAKEN』は、PC(Steam)向けに通常価格税込600円で6月4日リリース予定。リリース時には、10%オフのローンチセールも予定されているそうだ。
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