『Apex Legends』新シーズンにて、ランクマッチ仕様が大幅変更。キルポイントがチーム共有かつ無制限となり、サポート主体でも輝きやすく

Respawn Entertainmentは5月5日、『Apex Legends』シーズン13「救世主」のランクマッチの新仕様について詳細を明らかにした。

Respawn Entertainmentは5月5日、『Apex Legends』シーズン13「救世主」の新たな情報を公開した。新シーズンより導入予定の、ランクマッチの新仕様について詳細が明かされている。

『Apex Legends』でのランクマッチは、シーズン2より導入され、多くのプレイヤーたちがしのぎを削ってきた。ランクマッチでは、キルまたはアシスト、および順位に応じてランクポイント(RP)を獲得可能。獲得したランクポイントに応じて、プレイヤーはブロンズ/シルバー/ゴールド/プラチナ/ダイヤモンド/マスターの各ランク帯へと昇格していく(シルバー以降は参加RPが消費される)。そして、各プラットフォームでは、マスターランクの上位750人が、プレデターとして君臨している。

ランクマッチには、細かいRPの調整がおこなわれてきたものの、成熟してきたプレイヤーたちの実情をあまり反映できないものとなっていた。それを受けて、このたび新シーズン「救世主」からは、ランクシステムの大幅な改善が実施される運びとなったようだ。

今後おこなわれていくランクマッチの改善には2つの方針があり、「勝利のためのチームプレイ」と、「正確なスキル測定、およびより高い競技性」を目指していくという。その第一歩となる今回のアップデートでは、プレイヤーが勝利を目指してチームプレイに集中するようになる。さらに、RP(ランクポイント)はプレイヤーのゲーム全体のスキルを表すようになるとのこと。

まず、最大の変更点として、チームの誰かがキルをとった場合、全員がRPを受け取ることが可能となる。そのため、武器構成やレジェンドのアビリティ運用において、味方のサポートに主眼に置いたゲームプレイでも、RPを獲得できるようになるはずだ。さらなる変更点として、キル/アシストRPの上限が撤廃される。また、キル/アシストRPは低順位になるにつれて、大幅に減少していくように設定されている。詳細は以下のとおり。


あわせて、ランクティアの違いによるRP調整についても変更される。キルした相手のティアが自分より1低い場合のRP調整が80%→100%へと増加。同じく、2低い場合は50%→70%に増加した。一方で、自分よりティアが1高い相手にたいしてのRP調整は120%→100%へと減少した。格下の相手をキルした際のRP減少が、やや緩和されているようだ。


従来のキル/アシストRPは、基本値10Pに加えて、1~15Pの順位ボーナスも設定されていた。今後は初動の戦闘が、きわめてハイリスク・ローリターンなものとなる。特に降下の際は、ほかのチームとなるべく被らないようなエリアの見極めが、さらに重要になりそうだ。

そのほか、アシストタイマーは10秒から15秒に増加。さらに、ダウンさせた相手が蘇生されたときには、アシストタイマーのカウントが再スタートとなる。従来よりも、アシストRPは獲得しやすくなるといえる。

ランク区分にも大きな変更として、ランク降格システムが導入される。まず、ランク昇格したばかりのプレイヤーには100RPのボーナス、および3ゲームの降格保護が与えられる。この降格保護が使い果たされた状態で、ティアのしきい値を下回ると、前のティアの半分まで降格するというものだ。たとえば、マスターランクから降格すると、ダイアモンド1のRP50%まで降格するという。

さらに、ランクアップに必要なRPも調整される。各ランクおよび区分で、200RPずつ増加するとのこと。なお、到達ランクに応じたバナーバッジなどの装飾アイテムは、最大到達ランクに応じたものを獲得できる。


さらに、ランクマッチでは、エントリー時の消費RPが増加する。従来はランク内で一律に設定されていたが、シーズン13ではランク内の区分に応じても増加していく。他方、ブロンズランクの下には、消費RP無料のルーキーランクが新たに追加される。ルーキーランクは一度昇格すると戻ることのできない、新規プレイヤーに向けたランク帯となるそうだ。そのため、今まで参加費無料であったブロンズランクはRPを消費するものとなる。詳細は以下のとおり。

※各ランクそれぞれ4/3/2/1ティアの消費RP
ブロンズ
15/18/21/24

シルバー
27/30/33/36

ゴールド
39/42/45/48

プラチナ
51/54/57/60

ダイアモンド
63/66/69/72

マスター
75(1000RPごとに5RPずつ増加していき、最大175P)

また、細かい変更点として、第3チームがキルを“盗む”ことができていた問題も修正される。たとえば、チームAがチームBの1人をダウンさせたものの、反撃を受けて全滅していた場合。ここに乱入してチームBを全滅させたチームは、Aチームがダウンさせた1人分のキルも獲得できていた。この、漁夫の利を得た際のオマケのキルが廃止されるわけだ。

今回の変更はランクシステム改善の第一歩となるもので、今後も引き続き改修がおこなわれていくとのこと。ランクシステムが大幅に変更された新シーズンでは、ランクマッチでの戦略も大きく変わっていくことだろう。

『Apex Legends』シーズン13「救世主」は、5月11日より開催予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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