延期続きの『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』開発担当がオリジナル版を手がけたスタジオに変更。発売時期は依然未定

 

ユービーアイソフトは5月4日、『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』の開発状況について報告した。それによると、開発スタジオをUbisoft Montréalに変更したとのこと。一方で、無期延期状態は依然として変わらないようだ。

『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』は、2003年(国内PS2版は2004年)に発売されたアクション・アドベンチャーゲーム『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂』のリメイク版だ。9世紀のペルシャを舞台に、主人公のプリンスはマハラジャの娘ファラと共に冒険。シリーズならではのパルクールアクションに加え、時間の砂とダガーの力を使った時間操作システムが特徴の作品である。リメイク版においては、『アサシン クリード』シリーズでも使用されたAnvilエンジンが採用されているという。

本作は2020年9月に発表された。当初は2021年1月発売予定とされていたが、同年3月へと延期し、その後ふたたび延期。新たな発売時期は示されず、無期延期となった。最初の延期時にユービーアイソフトは、延期理由を「例年と異なる状況下での開発体制の整備のため」であるとして、新型コロナウイルス感染拡大の影響を示唆していた。

一方で2度目の延期の際には、ファンから寄せられた多数の意見を受けて決定したと述べている。発表時に披露された本作のトレイラーに対しては、グラフィック面への不満の声が多く聞かれたことから、作り直しを余儀なくされたものと思われる(関連記事)。その後は、開発が継続していることだけが、折に触れ伝えられてきた。

本作の開発は、これまでインドに位置するUbisoft PuneとUbisoft Mumbaiが共同で担当していたが、今回Ubisoft Montréalが主導するかたちに変更されたことが発表された。このモントリオールスタジオは、オリジナル版である『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂』から『プリンス・オブ・ペルシャ ケンシノココロ』『プリンス・オブ・ペルシャ 二つの魂』までの三部作を手がけたスタジオでもある。

今後Ubisoft Montréalは、傑作のリメイク版として最高のゲーム体験を届けるべく、Ubisoft PuneとUbisoft Mumbaiによる成果物を活かしつつ開発を進めるという。また、作品のどの部分に注力するかを再調整する必要があり、これには時間を要するとのこと。新たな発売時期は示されず、準備ができたらリリースするとだけ述べている。

『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』は、PC/PS4/Xbox One向けに開発中。発売延期を経て、こうした対応プラットフォームにも変更があるかもしれない。続報を待ちたい。