国内の個人ゲーム開発者OTL GAMEは4月20日、『ラブラブスクールデイズ(Love Love School Days)』のSteamストアページを公開した。2022年内にリリース予定。4月27日には、日本語の新PVも公開されている。
『ラブラブスクールデイズ』は、恋愛シミュレーションゲームの世界から脱出する、サバイバルホラーゲームである。本作の舞台は、脳波を利用してゲームの世界に入り込める次世代デバイス「ブレインリンク」が発売された世界だ。主人公はブレインリンクを使い、AI搭載型の恋愛シミュレーションゲーム「ラブラブスクールデイズ」を遊んでいた。主人公は、メインヒロインの春宮エミリと恋仲になろうとゲームプレイを進めていくが、攻略に失敗。妥協の結果、サブヒロインの桜咲マキナを攻略し、卒業式の日に永遠の愛を誓いあう。
無事エンディングを迎え、2周目こそは春宮エミリを攻略しようと、ニューゲームを選択する主人公。しかしなぜかエラーが表示され、2周目が開始できない。気づけばクリア後のゲームの世界へと戻されていた。主人公は、自己学習でゲームを改造した桜咲マキナのAIと対峙することになる。
暴走した桜咲マキナに接触すると、プレイヤーのデータが削除されてしまう。そこで、主人公は彼女に見つからないよう警戒しつつ、ランダムに変化する夜の学校内を探索。データが改竄された恋愛シミュレーションゲームの世界から、現実世界への帰還を目指す。
本作では、主人公に敵への攻撃手段がないため、見つからないように行動することが基本となる。ただし一部のアイテムを使うと、一時的に敵を無力化できる。アイテム食パンを拾わせると、相手のヒロインがなぜかパンを咥えて「遅刻する食パン少女状態」に変化。接触時には相手が転倒し、攻撃を一度だけ無効化できるそうだ。古典的なラブコメ表現に律儀なAIである。また本作では時間割システムによって、ヒロインの行動パターンが変化する。たとえば、体育の時間は移動速度上昇、図工の時間はトラップを仕掛けてくるなど。プレイヤー側もその時間帯の授業内容に応じて対応を変えることになりそうだ。
本作を開発しているのは、国内の個人ゲーム開発者OTL GAME。TTTERYとしても活動している、Teruaki Okano氏の名義だ。過去作としてはスマートフォン向けに、学園生活シミュ『スクールライフシミュレーター』やホラーゲーム『DeadBreath』をリリースしている。また『ラブラブスクールデイズ』については、2021年4月よりitch.ioで体験版が配信されている。キャラクターモデルの変更やボイスの追加など、製品版と体験版の相違点は多く見受けられるが、ゲーム冒頭の雰囲気は一足先に体験できるだろう。
『ラブラブスクールデイズ』は日本語および英語に対応し、PC(Steam)向けに2022年リリース予定。また体験版はitch.ioで配信中だ。
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