影飛び移りアクション『SCHiM』正式発表。街路樹から猫まで、街中のありとあらゆる影に飛び移れ

パブリッシャーのExtra Niceは4月25日、『SCHiM』を正式発表した。『SCHiM』は、3D見下ろし型視点で、足場となる影を飛び移っていくアクションゲームだ。

パブリッシャーのExtra Niceは4月25日、影飛び移りアクション『SCHiM』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)およびNintendo Switch/PS4/PS5/Xbox Oneで、発売時期は未定だ。Steamストアページ表記によれば、日本語表示にも対応する。
 

 
『SCHiM』は、3D見下ろし型視点で、足場となる影を飛び移っていくアクションゲームだ。タイトルのSchim(スキム)とは、オランダ語で影の精霊を指す言葉。本作においては、物体や生き物の魂であり、精神を指している。スキムは世界中のすべてのものに1つずつ宿っており、本体と切り離されることがあってはいけない。しかし、プレイヤーのスキムは、宿主である人間と切り離されてしまった。手遅れにならないうちに、宿主のもとへ戻らなければならない。
 

 
本作では、日常世界に存在するありとあらゆる物体の影を足場として、飛び移りながらゲームを進めていくことになる。街路樹や電柱といった動かない影だけではなく、人や車両、しまいには猫の影までが動く足場として登場する。見慣れた日常の町並みが、躍動的なゲームステージに変貌するわけだ。

トレイラーや開発者のツイートからは、電車の影に飛び移るとステージ外に運ばれてしまう、夜間には街灯の点滅も考慮しなければならない、といったゲームプレイが確認できる。攻略には、従来のゲームとひと味違う発想が必要になりそうだ。

また、特徴的なグラフィックで描かれる、抽象的で美しい世界も本作の持ち味となっている。本作の幻想的な世界は、オランダのフリースラントの美しい町並みや公園などに触発されたものだという。発売に向けて、さらなるステージやストーリーが追加され、収集物も用意されるそうだ。
 

 
本作を手がけるのは、デベロッパーのEwoud van Werf氏。本作は、2020年2月に同氏が実験的なプロジェクトとして発足させたものであった。その後、インディーゲームスタジオであるExtra Niceとともに初期バージョンを開発。同バージョンに関するいくつかのツイートが、注目を集めた。それを受けて本作は、短い実験的なものではなく、本格的なゲームとして開発されることが決定した、という経緯がある。影を飛び移る、という光るアイデアが、本作を個人的な実験から、本格的なプロジェクトへと押し上げてきたわけだ。

『SCHiM』はPC(Steam/itch.io)およびNintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One向けに発売予定。リリース時期は未定だ。Steamストアページ表記によれば、日本語表示にも対応する。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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