『VALORANT』次回アプデで変更予定だったソーヴァの弓のアニメーション、批判を受けて変更取り消しに


Riot Gamesは4月26日、『VALORANT』公式Twitterアカウントにて、次回のパッチ4.08アップデートで変更予定だったソーヴァのショックボルトを構えるアニメーションについて、変更を取り消すと発表した。コミュニティからの批判を受けての対応のようだ。

4月25日、Riot Gamesは『VALORANT』の次回アップデートの先行体験会をインフルエンサー/メディア向けに開催した(関連記事)。これは新エージェント「フェイド」が目玉の体験会ではあるが、既存のエージェントについても若干の変更が加わっていた。

変更予定だったアニメーションとは、次のようなものである。以下の2枚の画像は、ソーヴァのアビリティー「ショックボルト」を構えている際のスクリーンショット。変更前(現在のパッチ4.07)では弓を斜めにして構えているが、変更後(パッチ4.08で実装予定だった構え)では弓を横にしている。

変更前
変更後(現在は取り消し)

一見些細な変更に思えるが、これがコミュニティの大きな批判を生んだ。批判の理由は、画面下部の視界が一部腕と弓で埋まってしまっている点である。ソーヴァのショックボルトは、クロスヘアを目印(建物などのオブジェクト)に重ね合わせて狙うだけではなく、画面下部のHUDを目印に重ね合わせているプレイヤーも多く存在している。例えば、画像はマップ「バインド」におけるセットアップの一例だが、変更前には見えていた奥の建物が、変更後にはソーヴァの腕と弓で完全に隠れてしまっている。この影響で、正しい場所を狙うことが非常に難しくなっているわけだ。

海外eスポーツチームTeam Liquid所属のストリーマーAverageJonas氏は自身のTwitterで、「ダブルショックダーツ(訳注:ショックダーツ(矢)を2本続けて撃ち同時に着弾させるテクニック)の時代は正式に終わった」とコメント。続けて『VALORANT』公式Twitterアカウント宛に「多くのプレイヤーがショックボルトのセットアップを開発するのに莫大な時間を費やしている。その妨げになるような新アニメーションから、旧アニメーションに戻せるようなオプションを追加してくれないだろうか」と直談判した。

こうしたコミュニティのフィードバックを受けて、Riot Gamesはすぐさま変更を取り消すと発表したわけである。ゲームの競技性を重視し、コミュニティの声に耳を傾け、迅速に対応するのは、競技性高いタイトルを多く手がけるRiot Gamesにとって重要な姿勢だろう。ちなみに、次回のパッチ4.08アップデートのリリース日は、4月27日を予定している。

『VALORANT』は、Riot GamesからPC向けに基本プレイ無料にて配信中。