ケモノ3D格闘ゲーム『Overgrowth』がオープンソース化。約14年にわたり開発した秘伝のソース

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Wolfire Gamesは4月22日、『Overgrowth』ソースコードをオープンソース化し、ゲーム本体を恒久的に30%値下げすると発表した。本作のソースはGitHubにて、Apache 2.0ライセンスのもとに公開中だ。

『Overgrowth』は、Wolfire Gamesにより2008年から開発・運営されている3D格闘ゲーム。うさぎ人間である主人公が、ケモノたちと生々しくもカッコイイ死闘を繰り広げる作品だ。本作は独特なゲームシステムを採用しており、たとえば体力ゲージが存在しない。シンプルながら自由度の高い操作で、敵に的確な致命傷を与えていくのが重要なシステムとなっている。また、物理演算も活用した、なめらかで自然な戦闘モーションにもこだわられている作品である。

本作は開発開始から約9年を経て、2017年に正式リリース。そして2021年12月にはマルチプレイモードのプロトタイプが公開されるなど、継続的に開発が続けられている。つまり14年間にわたって創意工夫の開発を続けてきた歴史あるタイトルなのだ。そして今回、そうしたゲームの動作を支えるソースコードがオープンソース化され、GitHubにて公開された。


今回公開されたのは、『Overgrowth』のエンジンソースコードおよびプロジェクトファイル、スクリプト、シェーダーなど、作品の根幹をなすほとんどの部分。こちらはApache 2.0ライセンスのもとで公開されている。同ライセンスはソースの広範な再利用も許す内容だ。つまり一部条件を守れば、ユーザーは『Overgrowth』のコードを参考にしてModを制作したり、ソースを流用して新たな別のゲームを作って販売することも可能。ほかには、ユーザーから『Overgrowth』ゲーム自体へのコードの改善などを提案することもできる。開発元は、「完成品のゲームのコードがどうなっているのか」「本作のアニメーション自動生成システムがどうなっているのか」などの興味がある人におすすめだと伝えている。

一方で、今回公開されたのは本作のシステムをなす部分のみだ。テクスチャ・モデル・音声などのデータは含まれておらず、ソースコードからのゲームのビルド(実行可能ファイル化)にはゲーム本体の購入が必要となる。また、そうしたアセットはApache 2.0ライセンスの外にあるため、流用してのゲーム制作などは当然できない。ゲーム全体がオープンソース化したのではなく、あくまでもシステム部分のみがオープンソース化したわけだ。


また、ゲーム本体についてもより手に取りやすくなる変更がなされている。オープンソース化とともに、本作の定価は恒久的に30%値下げ。基本価格が税込3090円から2050円へと下がった。この変更について開発元は、より多くの人に本作を手にとってもらい、本作のコードを探索してみてほしいためだとしている。長期開発作品のオープンソース化は珍しい。Wolfire Gamesの今回の取り組みは、多くの人々の創造性を刺激することだろう。

『Overgrowth』は現在PC(Steam)向けに、新価格2050円にて配信中だ。また、本作ソースコードはGitHubにて公開中。

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