『エルデンリング』の「強すぎ全裸ツボ男」が人気過ぎて、オンラインで全裸ツボ男が増殖。そこまで強くないツボ男も現れる始末

『エルデンリング』海外コミュニティにて、謎のヒーロー「Let me solo her」が人気を呼んでいる。『エルデンリング』関連コミュニティでネットミーム化しており、その行動に習うプレイヤーなども現れているようだ。

『エルデンリング』海外コミュニティにて、とあるプレイヤーが人気を呼んでいる。そのプレイヤーとは、最近より話題となっている、ボス撃破を助ける謎のヒーロー「Let me solo her」である。全裸にツボを被った頭がトレードマークの彼はネットミーム化しており、その行動に習うプレイヤーなども現れているようだ。本稿には、本作後半ボスなどに関する記述もあるため、閲覧の際には留意されたい。


『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけたアクションRPGだ。本作にはほかプレイヤーとの協力/敵対プレイが可能なオンライン要素が存在する。強力なボスがどうしても倒せない際に、ほかプレイヤーに助けを求めることも可能なのだ。そして、最近になり本作海外コミュニティを中心に、一躍ヒーローとなった協力プレイヤーがいるのである。「Let me solo her(ひとりで倒させて)」なる名前で現れ、ツボを頭に被っただけの軽装でマレニアを見事に仕留める褪せ人だ(関連記事)。「全裸ツボ男」と表現するにふさわしい見た目のインパクトと腕前がウケたのか、「Let me solo her」は一躍ミーム化。現在海外掲示板Redditなどでは、連日関連投稿がなされる人気ぶりだ。

そして、現在『エルデンリング』では、彼に影響を受けたプレイヤーたちが多数出現しているようだ。例としては、名前の三人称を男性を指す「Him」に変えて、モーグの討伐を助けるプレイヤー「Let me solo him」が登場。ほかにも、“本家”と比べるとやや未熟な印象の見習いプレイヤー「LetMeSoloHer!」など、全裸ツボ男のフォロワーたちの目撃証言があがっている。


一方で、パロディで笑いを誘うユーザーたちも出現しているようだ。本家が「Let me solo her(ひとりで倒させて)」なのを逆手に取り、名前を「PLZ BEAT HER 4ME(俺のために彼女を倒して)」と懇願するユーザーや、「You Solo Her(お前がひとりで倒せ)」と完全に責任を丸投げする一発ネタも。さらには、「Let her solo me(彼女に倒させて)」と紛らわしい名前のユーザーも出現。こちらはマレニアの攻撃に抵抗する様子さえ見せず、瞬く間に倒されている。名前に偽りはないものの、とんだパチモノである。

「Let me solo her」フォロワーの増殖ぶりを示す例としては、海外メディアThe Vergeがツボ男との遭遇を報告するも、実はそのユーザーは偽物だったと明かされる一幕があった。The Vergeはマレニア討伐にあたり、「Let me solo her」とほぼ同じユーザー名の協力ゲストを召喚。しかし、同ゲストはトレードマークのツボを被っておらず女性型のキャラクターであった。また、同誌ライターが援護したところ即座にマッチを離脱してしまったという。しかし、“本家”ツボ男と見られるユーザーは、後に米IGNのインタビューにて「ホストが協力しても気にしない」と伝えている。つまり、The Vergeが遭遇した離脱プレイヤーは“本家”の影響を受けた別ユーザーと発覚したわけだ。後にThe Vergeは該当記事にその旨を追記している。ツボ男の影響は、予想外に素早く広く波及していたわけである。

なお、「Let me solo her」こと全裸ツボ男の人気は未だ冷めやらず、Redditの本作コミュニティでは連日「Let me solo her」のファンアートや漫画のほか、果てはフィギュアなどが制作されている様子だ。見習いやパロディたちの登場と合わせて、もはや「Let me solo her」はミーム化を超えたムーブメントとなりつつある。今後、このムーブメントがどのように波及していくのか目が離せない。また、彼同様に『エルデンリング』コミュニティに波紋を広げる、クリエイティブなプレイも新たに登場するかもしれない。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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