格闘ゲーム『メルティブラッド:タイプルミナ』最新アプデでほぼ全キャラクターが強化。シールドと都古の崩し性能は弱体化
Project LUMINAは4月14日、『メルティブラッド:タイプルミナ(MELTY BLOOD: TYPE LUMINA)』にてアップデートを配信した。無料DLCでは、新プレイアブルキャラクターとしてマーリオゥ・ジャッロ・ベスティーノおよび完全武装シエルが登場。全キャラクターを対象としたバランス調整も実施されており、軽微なものも含めるとほぼ全キャラクターが強化されているようだ。
『メルティブラッド:タイプルミナ』は、『月姫』の世界観をベースに描かれてきた2D対戦格闘ゲーム『メルティブラッド』シリーズの最新作だ。本作では、世界観のベースが『月姫』のリメイク版『月姫 -A piece of blue glass moon-』へと変更された。バトルシステムやビジュアルも一新されており、『月姫』のリメイクとあわせて新たな戦いが繰り広げられている。要素としては、奈須きのこ氏によるキャラクターごとのストーリーや、連打でもコンボが繋がるラピッドビードシステムなどが搭載。累計販売本数は、27万本を突破している。
今回のアップデートでは、まずシールドに対する調整が加えられた。シールドとは、全キャラクター共通で使える基本システムの一つだ。シールドを発生させると、出したシールドの種類に応じて相手の攻撃を受け止められる。またシールドで攻撃を受け止めたあとには、数種類の特殊攻撃に派生可能であり、独特の読み合いが展開される。細かな点は異なるものの、シールド自体は旧来の『メルティブラッド』シリーズから存在していたが、今作のシールドに対してはユーザーから強すぎるという不満の声が上がっていた。
今回の調整では、シールドが成立しなかった場合の硬直が少し増加した。短かったシールド後の隙が増えたことで、シールドに対する反撃がしやすくなっている。空振りキャンセル時のシールドでは、持続時間の延長が不可となり、硬直が増加している。一方、シールド成功時の時間停止が延長されており、反応猶予時間が増加した。シールド成立後の操作に猶予が加わったことで、判断がしやすくなっているという。基本システム関連では、強制解放のブローバックエッジ版追加など、ほかにも多数の調整が実施されている。
プレイアブルキャラクター関連では、すべてのキャラクターのバトルバランスが調整された。今回の調整は、用途の薄い技や使いづらい技の改善により、遊びの幅を広げることが目的とされている。いくつか挙げると、セイバーの立ちB/しゃがみB/6Cの発生が素早く変化。翡翠(翡翠&琥珀を含む)の2Bおよび4Bが下段判定に変更されているほか、琥珀(翡翠&琥珀を含む)の見た目に対して攻撃判定が小さかった技が強化。翡翠&琥珀との差別化として、単体版の翡翠と琥珀は歩きとダッシュの性能が強化されている。
パッチノートを確認したところ、何らかの技が強化されたのは、アップデート前から登場していた全16キャラクター。調整方針どおり使いづらかった技が強化されたことで、遊びの幅が広がっているだろう。
一方、有馬都古は別の意図による調整を受けている。本作の対戦環境がオンライン対戦が主な点を考慮し、ガード崩し性能や反撃が難しい行動に関して、フレーム面での調整が加えられているという。有馬都古は、反応の難しいガード崩し手段を複数もっており、強力なガード崩し性能を誇っていたが、上記の意図により調整されたわけだ。
具体的には、投げのダメージ補正が重くなり、必殺技「ちょうしんちゅう」B版の裏に回ったときの発生が鈍化。必殺技「れんかんたい」B版の1段目も上段判定に変更されている。崩しの性能や、崩しを通した際のダメージが下げったわけだ。代わりに、「ちょうしんちゅう」B版はリターンが増え、「れんかんたい」B版は1段目と2段目がキャンセル可能に変更。接近手段も強化されており、単純な弱体化にはなっていないようだ。
キャラクターとしては、シスターを操るマーリオゥ・ジャッロ・ベスティーノと、第七聖典を換装して戦う完全武装シエルも登場。細かな点としては、ラウンドコールのランダム再生機能やランダムステージ選択のフィルタ機能の追加、バトル中の処理負荷軽減などもおこなわれている。調整内容の全文については、公式のアップデート内容を参照してほしい。
『メルティブラッド:タイプルミナ』は、PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに配信中。キャラクターの追加にともない、マーリオゥおよび完全武装シエルのラウンドコールボイスも発売されている。