『Apex Legends』L-スターのオーバーヒート時間をリセットする小技が話題に。ただし、実用性には疑問符も
『Apex Legends』において、L-スターの小技が発見され、海外掲示板Redditに投稿された。現状ではそれほど強力とはいえないL-スターだが、小技によって返り咲く可能性はあるのだろうか。
L-スターは『Apex Legends』において、シーズン2から登場したライトマシンガン(LMG)だ。マスティフなどと同様、Respawn Entertainmentの手がけた『Titanfall 2』にも登場する武器である。ケアパッケージ武器として登場し、当初は弾薬が無制限(60発の装填数およびリロードあり)という大きな特長を有していたものの、あまり強力な武器とはいえなかった。理由としては、弾速の遅さや光る弾による視認性の悪さ、LMGであるため覗き込み時の移動が遅くなって撃ち合いに弱くなる、などが挙げられるだろう。ケアパッケージ武器としてはダメージ量も控えめであった。通常武器に変更された際には、弾薬がエネルギーアモとなり、装填数が無制限になるなどの変更はあったものの、依然として強いとはいえない状態であった。
しかし、シーズン10では数々の強化を受けて、多くのプレイヤーが使う強力な武器へと進化することになる。具体的には視認性が向上したほか、マガジンとバレルスタビライザーが装着可能となり、使いやすさが大幅に増した。ただ、そのあとシーズン11ではダメージ減少や反動増加などの弱体化を受けた。現状では、エネルギー武器を使いたいプレイヤーが、ターボチャージャーおよびハボックやディヴォーションを見つけるまでのつなぎとするような、3番手以下のポジションに収まっているような印象だ。
そんなLスターの活用法を模索するプレイヤーがこの武器の小技とも呼べるグリッチを発見し、海外掲示板Redditに投稿している。この小技を使えば格段に強くなる、というものでもないが覚えておくと役に立つ場面はあるかもしれない。
小技の内容は、オーバーヒート直前まで撃ちきった状態でインベントリを開き、マガジンを取り外す。これによって熱がリセットされるため、再びオーバーヒートまで撃ち続けることができる、というものだ。インベントリを開いてアタッチメントを外す、というやや複雑な操作を要求されるうえ、取り外したあとはマガジンなしのオーバーヒート時間となる。そもそも、マガジンを外すあいだにも熱が放出されてオーバーヒートまでの時間は回復していく。これらを踏まえると、現環境においては実用性がやや低いテクニックといえる。
この動画が投稿されたスレッド内でも、小休止を挟んで撃つ方が強い、ほかの強い武器を探した方が早い、といった反応が散見された。ただ、中にはホライゾンのリコイル消去グリッチの例を挙げ、今回の小技も強力なグリッチとなりうる危険性を指摘するユーザーも存在。運用方法や今後の環境の変化によっては、オーバーヒート時間の消去という技が非常に有利にはたらく可能性もあるわけだ。
グリッチとテクニックの境目は曖昧だ。たとえば、「武器を見る」アクションを挟むことで特定の武器を連射するグリッチはすぐさま削除される凶悪なものだったが、タップストレイフなどは一定の調整が施されたうえでテクニックとして残されている。ゲームパッドでのレイスの虚空後の硬直時間をなくすグリッチなど、一部プレイヤーのあいだで小技として認識されたまま放置されていたものでも、結局アップデートによって削除されたという例もある。同様の例として、プロ選手のあいだで流行となっていた、起動オプションを利用してレティクルカラーをマイナス値に設定するものも、今シーズンでは修正されている。
今回のL-スターのグリッチはあまり効果的なものではないと思われるため、すぐさま修正されることはないかもしれない。ただし、今後なんらかの要素との組み合わせで、凶悪なグリッチへと変貌する可能性は否定できない。これから本グリッチが修正の対象となるか否かは、開発チームの動向を見守る必要がありそうだ。