日本一ソフトウェアは4月14日、『グリムグリモア OnceMore』を発表。7月28日に発売すると告知した。対応プラットフォームはPlayStation 4/Nintendo Switchで、価格は税込5478円。『グリムグリモア』オリジナル版の内容をベースに、新規要素が追加されている。
『グリムグリモア OnceMore』は、5日間を繰り返し災厄を回避する、魔法ファンタジーRTSである。開発はヴァニラウェア。2007年発売のPlayStation 2向け作品『グリムグリモア』のリマスター版にあたる。本作の舞台は、秀でた魔法の才能を持つ少年少女だけが入学できるという魔法学校だ。同校では、偉大な魔法使いガンメル・ドラスクが校長を務めており、校長がかつて倒した魔王の居城が学び舎として利用されていた。
主人公のリレ・ブラウは、魔法学校へやってきたばかりの少女だ。初めて魔導書に触れ、魔法使いへの道を歩み始めるリレ。しかし、興奮に胸を踊らせていられたのも束の間。彼女が入学してから5日後に、学び舎「銀の星体の塔」を災厄が襲い、塔にいたすべてのものが命を失ってしまう。当然リレもまた災厄に襲われるが、気づいた時にはなぜか時間を遡り、5日前へと戻っていた。リレは5日間を繰り返し、銀の星体の塔を襲う災厄と謎に立ち向かっていく。
リレは、魔法学校で授業を受けながら、手がかりを探す。誰かとの諍いやゴーレムの暴走など、魔法学校の日常に事件は絶えないが、争いに巻き込まれた時には魔法戦を展開。グリモアの力を借りて使い魔を召喚し、魔法使いの戦いを繰り広げていく。
魔法戦とは、端的に言うと魔法ファンタジーテーマのRTS（リアルタイムストラテジー）だ。魔法戦において、リレが使い魔を召喚するにはマナが必要になる。マナはクリスタルから採取できるため、まずは手持ちの使い魔やマナを使って、マナの入手手段を確保。リソースを使って使い魔を呼び、敵の使い魔を倒しながら味方の魔法陣を守って、敵の魔法陣をすべて破壊すれば勝利となる。
リレの使う魔法は、精霊魔法/交霊術/黒魔術/錬金術の4種類に分類され、魔法の種類ごとに複数の魔法陣が存在している。魔法陣ごとに召喚できる使い魔が異なるほか、マナを支払って魔法陣のレベルを上昇させると、使い魔の強化や召喚できる使い魔の種類の増加といったパワーアップが発生する。
使い魔としては、可愛らしいフェアリーや卵の状態で召喚されるドラゴン、物理攻撃に強い幽体の使い魔まで、個性的なユニットたちが多数登場。マナの用途とユニットの操作、戦略と局所的な戦いの双方が魔法戦の鍵を握る。また魔法戦の間には、立ち絵とボイスによってストーリーが進行。魔法使いリレが、5日後の破滅を防ごうと奮闘する姿が描かれる。
リマスター版の『グリムグリモア OnceMore』では、まずグラフィックが高解像度化されている。HD画質になったことで、美麗なビジュアルが鮮明に進化。画面比率がワイドになったことで、魔法戦の戦況が把握しやすくなっているそうだ。またオリジナル版にもボイスが用意されていたが、リマスター版では担当声優が変更され、新たな声優陣によるボイスが収録されている。ドラマパートだけでなく、戦闘中のボイスが追加されており、ボイスによってリレや仲間たちの新たな一面が描かれるそうだ。
魔法戦関連では、大魔法とスキルツリーが追加された。大魔法は、使用回数こそ限られているものの、戦況を変えるほどの効果を持つという強力な魔法だ。広範囲に炎ダメージを与える「マナバースト」や、味方を回復する「リザレクション」など、いくつかの大魔法が存在。発動時には、リレのカットインアニメも見られるようだ。
またスキルツリーでは、コインを支払って魔法陣や使い魔を強化できる。リマスター版では、各ステージに勝利条件とは別のミッションが導入されている。ミッションクリア時に手に入るコインを使って、スキルツリーを進めていくわけだ。強化内容としては、マナの採掘速度アップや使い魔の移動速度アップ、使い魔の新スキル習得などが用意されている。スキルツリーによって、戦いの幅が広がりそうだ。魔法戦では、難易度ハードが調整されており、より挑戦しがいのある内容になっている。そのほか、戦闘およびドラマパートの早送り機能や、戦闘中セーブ機能が追加。ギャラリー機能には、オリジナルおよびリマスター版に向けて制作された90枚以上のイラストが収録されている。
『グリムグリモア OnceMore』はPlayStation 4/Nintendo Switch向けに、税込5478円で7月28日発売予定。発表にあわせて、公式サイトや動画も公開されている。
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