CD PROJEKT REDは4月14日、『ウィッチャー3 ワイルドハント(以下、ウィッチャー3)』の次世代機版について、開発体制の変更を発表。発売時期も再延期し、新たな発売日が決まり次第告知すると伝えた。
『ウィッチャー3』はCD PROJEKT REDが手がけ、2015年に発売したアクションRPG。本作は次世代機版として、PlayStation 5/Xbox Series X|S向けの展開が予告されていた。ビジュアル面の向上やレイトレーシングへの対応、ロード時間の高速化などを盛り込んだ内容となる予定だ。また、PC/PS4/Xbox One版『ウィッチャー3』の所有者にはアップグレードプログラムが提供され、単体版より少額でのアップグレードが可能となると伝えられている。
『ウィッチャー3』次世代機版は当初、2021年中のリリースが目標とされていた。しかし、後に2022年第2四半期中へとリリース時期を延期(関連記事)。今回の発表により、ふたたびリリースが延期されることが明らかになった。開発体制も変化し、これまで開発に携わっていたSaber Interactiveからバトンタッチ。残りの作業をCD PROJEKT REDの社内開発チームが引き継ぐ体制に移行したとのこと。体制変更に伴う作業範囲の再評価も実施しており、新たな発売日は決まり次第告知されるとのことだ。
今回の体制変更についてWeb上には、「Saber Interactiveのルーツがロシアであることが体制変更の原因ではないか」との言説も見られる。しかし、Saber Interactiveは現在アメリカを本拠としている。また、CD PROJEKT REDについては、『サイバーパンク2077』のリリースを強行した結果、作品の品質問題が持ち上がり、スタッフの長時間労働なども問題視された背景がある。同社は前回の次世代機版延期の際には、開発を手がけるチームから寄せられた提言に基づいて判断したと伝えていた。今回の延期についても、無理のない開発体制作りの一環と考えられるだろう。