『星のカービィ ディスカバリー』にて、“ハンマー大ジャンプ”バグが注目集める。飛び上がり、天上へとぶっ飛び

 

任天堂よりNintendo Switch向けに今年3月に発売された『星のカービィ ディスカバリー』。本作においては、これまでさまざまな発見がなされており、コミュニティを賑わせている。そうしたなか、ボス戦をスキップできてしまうバグ技が見つかったようだ。


今回の新たなバグ技にて注目を集めたのは、Twitterユーザーのまどら氏が4月9日に投稿した本作のゲームプレイ映像だ。この場所は、序盤の草原のビルディングステージである。青い壁によって囲まれたバトルエリアにて、中ボスであるワイルドエッジと戦い、捕われたワドルディを救出する場面だ。

本来ならば、ワイルドエッジを倒して青い壁を消し、ワドルディの元へと向かうことになる。しかし映像では、通常ではありえない高さに大ジャンプをして壁を飛び越え、ワドルディを救出。なんと、まだワイルドエッジを倒していないにもかかわらず、ステージをクリアしてしまった。

この大ジャンプバグの条件は、コピー能力のハンマーを所持していること。初期状態でも進化形態でも構わないようだ。そしてホバリングをし、カービィの息が切れたら空中でハンマーを振り下ろし、着地と同時にふたたびホバリング操作をおこなうと、大ジャンプが発動する。なお、このバグの発見者はまどら氏ではなく、海外のプレイヤーだそうだ。


今回発見されたバグによって、たとえばブリザードブリッヂの戦いステージの中ボス戦もスキップできてしまう。また、かなりの高さにジャンプできることから、通常は立ち入ることのできないエリアに到達したり、マップ外に飛び出したりできる模様。意外な場所まで作り込まれているとの報告がみられる。ただ、カメラが正しく追従しないなどの不都合が出る場合もあるようだ。

ハンマーの振り下ろしアクションは、叩きつけをした後少し跳ねるという、本作ではやや珍しい仕様をしている。ホバリングに高さ制限のある仕様や、飛び続けると疲れる仕様などが、ハンマーの跳ねと関連した時に、何かが発生するのかもしれない。SNS上では、今回のバグがいかにして発生しているか、熱心に考察するユーザーも見かける。

ボス戦のスキップなどが可能となると、このバグがスピードランに導入される可能性もあるだろう。現時点では、Speedrun.comに登録された本作のトップランカー(Any%)のプレイでは、このバグを活用している様子はみられない。ただ、本稿執筆時点で2位の記録をもっているDangers氏は、さっそく使いどころを模索している様子。いずれ、大ジャンプバグを組み込む最適な場面が確立されることになるかもしれない。もちろん、任天堂が修正対応をおこなう可能性もある。

『星のカービィ ディスカバリー』は、Nintendo Switch向けに販売中だ。




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