ホラー探索ADV『Ib』リメイク版Steamにて配信開始。奇妙な美術館に迷い込んだ、少女の物語


弊社アクティブゲーミングメディアのインディーゲームブランドPLAYISMは4月11日、『Ib』リメイク版を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は税込1300円。リメイク版では、画面解像度の向上や新ダンジョンの追加などがおこなわれている。

『Ib』は、少女が奇妙な美術館に迷い込む、探索型のホラーアドベンチャーゲームだ。本作の主人公である少女イヴは、両親と美術館を訪れていた。イヴは、「ゲルテナ展」が開催中の館内を巡り、不思議な美術品の数々を見て回る。しかし、ふと気がつくとイヴはひとりぼっちになっていた。両親はおろか、館内にいたはずのほかの訪問客の姿も見当たらない。おかしな美術館に迷い込んでしまった少女の物語が描かれる。


イヴが迷い込んだ美術館の中には、奇妙な展示物や仕掛けが待ち受けている。プレイヤーは、彼女の行く手を阻むパズルやギミックを解いたり、アイテムを見つけたりなど、周囲を探索しながら先へ進んでいく。またおかしな美術館の中では、イヴが読めない文字を代わりに読んでくれる男性ギャリーや、人懐っこい性格の少女メアリーが登場。マルチエンディングが採用されており、奇妙な美術館内で選んだ行動によって、イヴを含めたキャラクターたちの結末が変化していく。


オリジナル版の『Ib』は、国内の開発者kouri氏が制作し、2012年にフリーゲームとして公開された作品だ。リメイク版では、新要素の追加や演出の強化などが実施されている。オリジナルよりも画面解像度が大きくなっているほか、ほぼすべてのグラフィックが一新。ズーム機能や新たな美術品の追加もおこなわれており、大きく美しくなった画面で『Ib』の世界を探索できる。一部BGMも変更されており、リメイク版『Ib』のために書き下ろされたオリジナル楽曲も含まれているという。

新要素としては、クリア後を対象とした美術品収集や、新ダンジョンなどが追加。会話システムでは、同行しているキャラクターとの雑談に加えて、ギミックのヒントがもらえるという。プレスリリースによると、「ゲームが苦手な人でも楽しめる」というコンセプトはそのまま、初めて遊ぶプレイヤーも、フリー版をプレイ済みのプレイヤーも楽しめるような変更と調整がおなわれているそうだ。


本作の発売を記念して、Twitterではプレゼントキャンペーンが実施されている。PLAYISMの公式アカウントをフォローし、該当ツイートをリツイートした中から抽選で1名にA5サイズの額装イラストがプレゼント。応募期間は、4月18日23時59分までとなっている。

『Ib』リメイク版は、PC(Steam)向けに税込1300円で配信中。記事執筆時点では日本語に対応しており、ほかの言語については随時追加予定とされている。またオリジナル版の『Ib』は、現在でもフリーゲームとして公開中だ。


なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。