村運営カードゲーム『Stacklands』Steamで高評価な滑り出し。カードと資源管理を融合させたシステム光る

Sokpop Collectiveが4月9日にSteamでリリースした『Stacklands』が高評価スタート。独自のゲーム性が人気を集めているようだ。

デベロッパーのSokpop Collectiveは4月9日、村運営カードゲーム『Stacklands』の配信をSteam向けに開始した。ついつい時間を忘れてプレイしてしまう、独自のゲーム性が人気を集めているようだ。なお、本作はitch.io向けにも4月1日より発売されている。

『Stacklands』は、ユニークなルールが持ち味のカードゲームだ。さまざまなカードを駆使して資源管理や敵との戦闘をおこない、クエストをこなしつつ村を運営していく。各種カードは、ソリティアのように重ねることで効果を発揮する。たとえば、村人(Villager)はベリーの木(Berry Bush)に重ねることで、一定時間後にベリーを収穫してくれる、といった具合だ。収穫したベリーは村人たちの食料となるほか、売却してコインに換えることも可能。食料値・売価はそれぞれカードの左下・右下に表記されている。

ゲームはリアルタイムで進行し、画面右上のゲージが溜まると月が経過する。月末には村人が食料を消費するため、ゲージが溜まる前に人数分の食料値を確保しておく必要がある(1人につき食料値2が必要)。


カードの売却とカードパックの購入は、画面上の黒いアイコンにドラッグ&ドロップすることで可能。カードパックから入手できるカードは、決められた数種類の中からランダムで排出される。排出されるカードには木や石、村人などの資源カードのほか、アイデアカードと呼ばれるものが存在する。アイデアカードは、さまざまなクラフトのレシピを確認できるというもの。たとえば、“House”のアイデアカードからは、2枚の木と1枚の石および村人カードを組み合わせて家を建築できることがわかる。ちなみに、家カードには2人の村人を重ねることで“Baby”カードが出現し、村人を増やすことができる。なお、アイデアカードなしでもクラフトは可能で、レシピは左上の“Idea”タブから確認できる。気兼ねなく売っていくといいだろう。


カードパックは、画面左上に表示されているクエストを達成していくことで、新たな種類がアンロックされていく。クエストの達成に必要なカードを狙って、積極的にカードパックを引いていこう。そのためにも、余っているカードはどんどん売却することが重要となる。カードには最大所持数も定められており、限度枚数を超えたカードは月末の食料消費後に売却しなければならない(売却するカードは選択可能)。後半のカードパックからはクリーチャーも排出されるため、“Spear(槍)”カードなどの武器を作って備えておく必要がある。

カードパックのコンプリートを目指すのが本作の主目的となるが、そのためには村の運営が不可欠だ。パックから排出されるさまざまなカードに応じて、食料を確保しつつ限度枚数のなかで上手くコインを貯めていこう。もちろん、クリーチャーとの戦闘にも備えることも忘れてはならない。ゲーム中は時間がリアルタイムで過ぎていくため、素早い判断が求められる。ほのぼのとした見た目とは裏腹に、中々遊びごたえのあるゲームとなっている(ポーズすることで時間経過を止めることも可能)。


本作を手がけるのはオランダを拠点とするSokpop Collective。鉄道シミュレーション『Soko Loco Deluxe』や、カードを用いる神視点のシミュレーション『Simmiland』など、高評価のリアルタイムSLGを手がけてきたスタジオだ。本作もSteamストアレビューでは、記事執筆時点で90%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得。小規模新作タイトルとしては同時接続プレイヤー数も好調で、1000人を超える日が続いている(SteamDB)。時間を忘れてプレイしてしまうゲーム性で、発売から早くもその人気は高まりつつあるようだ。

『Stacklands』はPC(Steam/itch.io)に向けて発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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