『エルデンリング』にて、とあるNPCの悲鳴が“大声化”されていた。放置されすぎの亜人、デカい声でアピール

『エルデンリング』にて、アップデートを境にとあるNPCの振る舞いがこっそり変化していたようだ。見つけづらさを緩和するため、『エルデンリング』アップデートでてこ入れがなされたようだ。

エルデンリング』にて、アップデートを境にとあるNPCの振る舞いがこっそり変化していたようだ。同NPCは初遭遇時、風景にまぎれて悲鳴をあげているものの、かなり見つけづらい。その見つけづらさを緩和するため、アップデートでてこ入れがなされたようだ。本稿には該当NPCの居場所などの情報が含まれるため、閲覧の際は留意されたい。


『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけたアクションRPG。プレイヤーは本作の舞台となる狭間の地にて、さまざまな背景をもったNPCたちと出会う。そうしたキャラクターたちとの交流により、何らかのクエストが発生することもしばしばだ。しかし、本作にはクエストログのような仕組みはなく、NPCとの出会いから結末までプレイヤーがほぼ自力で把握し、トラッキングする必要がある。なかには、そもそも存在を見逃されてしまいがちなNPCも存在するのだ。そうしたNPCのひとりが、「亜人のボック」である。

ボックとの初遭遇タイミングはかなり序盤だ。プレイヤーが最初に足を踏み入れる地域であるリムグレイヴの祝福「アギール湖北」周辺で初対面となる。ボックはプレイヤーが接近すると、「おーい、あんた」と呼びかけ、助けを求めて自分の存在を知らせてくれる。しかし、厄介なのがボックの状態である。彼は遭遇時、木に変身させられているのだ。ボックの悲鳴が届く範囲はそこまで広くなく、彼を見つけそこねてしまったプレイヤーも多いのではないだろうか。そうした見つけづらさもあってか、実はアップデートによりボックの悲鳴は少々大声になっていたようだ。厳密にいえば、ボックの声が届き、字幕が表示されるイベント発生範囲が拡大されているのだ。この点について、海外ユーザーがSNS上で変化を報告している。

https://twitter.com/illusorywall/status/1511257935317540870

ボックの悲鳴のボリュームが上がったのは、3月17日に配信された『エルデンリング』Ver.1.03アップデートからと見られる。筆者が実際にアップデート前のVer.1.02.3と比較してみると、かなり大きな変化が確認できた。具体的には、アップデート前は中量ローリング約2回分ほどのかなり至近距離に近づくまで、可哀想なボックの声は聞こえなかった。しかし、アップデート後には、付近を通る舗装路までしっかりと声が届くようになっている。距離でいえば、ローリング約14回ほどまで届く大音声だ。よっぽど寂しかったのだろうか。さらには、アップデート前には存在しなかった比較的貴重なアイテムも付近に追加。ボックのもとにたどり着くまでの動線ができ、通りかかったプレイヤーに確実に声が届くようになっている。これで最後までボック無視で王になるプレイヤーも減ったことだろう。

*アップデート前の悲鳴の範囲

*アップデート後に拡大した悲鳴の範囲


余談ながら、筆者はかなり後半までボックの存在に気づかなかったプレイヤーのひとりだ。ボックの声自体は聞こえていたものの、「声はすれども姿は見えず」といった状況で放置してしまっていた。ボックは木の姿にされているのもあり、声は大きくなってもかなり見つけづらい存在ではある。ボックがどれかわからないプレイヤーは、とにかく茶色い木立を目掛けてローリングしまくってみよう。また、ボックは親しみやすいキャラクターでもある。真心をもって接すれば、ボックもその気持ちに応え、愛くるしい家臣となってくれるはずだ。まだボックに出会っていない方は、是非とも彼を迎えに行ってほしい。

なお、大型アップデートに際した目立たぬ変更は、ほかにも発見されている。地図の描き込みが詳細になったとの報告など、こまかな手入れも盛り込まれていた(関連記事)。今回発見された「ボックの悲鳴大声化」も、遊びやすさに配慮した密かな変更だったのだろう。今後アップデートがあった際には、こうした些細な変更点に気を配ってみるのも面白いかもしれない。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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