メディアスケープは4月8日、『東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.』Steam版を発表した。4月25日にリリース予定。Steam版では、ver1.50aがベータを通して提供され、ネット対戦が可能であるそうだ。
『東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.』は、四季の花が咲き続ける幻想郷で異変に挑む、対戦型の弾幕シューティングゲームだ。上海アリス幻樂団による東方Projectの第9弾であり、2005年8月コミックマーケット68で初頒布されている。
本作の幻想郷では、冬が終わり春を迎えようとしていた。冬の白色が春の日差しに彩られ、幻想郷が生の色を取り戻す。自然の美しさに多くの人間と妖精は浮かれていたが、同時にその光景は異様でもあった。春夏秋冬の花が同時に咲いていたからだ。博麗霊夢はわかりやすい異変を前にして、自身が怠けていると思われないため、事態を早く解決しようと決意。幻想郷自体が蘇った異変に挑むことになる。
博麗霊夢や霧雨魔理沙たちは、四季の花が咲き続ける幻想郷をめぐり、弾幕の花を咲かせていく。本作では、基本的な部分は東方Projectの他作品を含め、STGの仕組みに則っている。弾幕やスペルカードを回避しつつ、画面内に現れる妖精などの敵を攻撃。ボスに弾幕勝負で勝てば、ステージクリアとなる。ただし、本作では各ステージのボスも、プレイヤーキャラクターと似た仕組みで戦う。画面が2つに分割されており、双方の画面に敵や弾幕が出現。キャラクターが被弾すると画面上部の体力が減り、先に体力がなくなったほうがラウンド敗北となる。
また妖精を倒したり、妖精の爆風に巻き込んで白弾を消したりすると、相手の画面内に弾幕が出現させられる。ショットボタンを押し続けると、ゲージを消費して弾消し付きのチャージアタックが発動。高ランクのチャージアタックなどには、相手の画面にキャラクターを出現させ、強力な弾幕を展開する効果もついている。チャージアタックの弾消しや、相手画面への弾幕を活用して、勝利を目指すわけだ。博麗霊夢や霧雨魔理沙に加えて、十六夜咲夜や魂魄妖夢、鈴仙・優曇華院・イナバなど、多数がプレイアブルキャラクターとして登場。各キャラクターのストーリーが描かれるモード以外に、マッチモードではプレイヤー同士の対戦も可能となっている。
Steam版でベータとして提供されるver1.50aは、ZUN氏によるブログ「博麗幻想書譜」でテスト版として公開されてきたものだ。導入すると、IPアドレスの指定によるインターネット対戦が可能になる。テスト版のため、使用にあたっての保証などはないものの、Steam版でもver1.50aが利用できるわけだ。なお、ライブラリから『東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.』のプロパティを開き、ベータタブ内でver150aを選択すると、ver1.50aが適用される。
『東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.』Steam版は4月25日にリリース予定だ。
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