国産RPG『ケチャップandマヨネーズ』4月11日Steam早期アクセス配信開始へ。仲良しコンビのにぎやかな冒険

わくわくゲームズは4月7日、『ケチャップandマヨネーズ』の早期アクセス配信を4月11日に開始すると発表した。『ケチャップandマヨネーズ』は、仲良しコンビのハチャメチャな冒険を描く、コミカルでかわいいRPGである。

コーラス・ワールドワイドのインディーゲームレーベルわくわくゲームズは4月7日、『ケチャップandマヨネーズ』の早期アクセス配信を4月11日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC (Steam)で、早期アクセス配信開始時点の価格は800円。Steamのストアページでは、セーブデータの引き継ぎに対応した体験版も配信されている。

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『ケチャップandマヨネーズ』は、仲良しコンビのハチャメチャな冒険を描く、コミカルでかわいいRPGである。本作の主人公は、ケチャップとマヨネーズの2人だ。ある休日の朝、ケチャップとマヨネーズのもとに謎の存在が現れ、2人の家が奪われてしまう。怒ったケチャップは、力ずくで家を取り戻そうとする。しかし、謎の存在はマップ上の座標情報を瞬時に書き換えられるため、攻撃があたらない。そこで2人は、謎の存在の要求を飲み、アイテムを収集。まずは従ったフリをして、隙を見てボコボコにしてやろうと決意する。ホームレスになった2人の、ゆるい冒険が幕を開ける。


ケチャップとマヨネーズの2人は、7つのアイテムを求めて平原を探索していく。平原内には、エスパーキャットや飼い主を探している犬など、変な生物が徘徊している。彼らとフィールド上で接触すると、バトルが発生。基本的な仕組みはターン制のコマンドバトルとなっており、2人と敵の行動を交互に繰り返して敵を倒せば勝利となる。

ただし本作では、コマンド選択後や敵の攻撃時にミニゲームが展開される。コマンドを素早く入力したり、敵の攻撃を素早く撃ち抜いたり、ちょっとしたアクションと共にバトルが進行。ミニゲームの結果によって、ダメージの大きさや敵の攻撃の成否が変化するわけだ。


ケチャップとマヨネーズのコマンドは、ストーリーの進行にあわせて増加する。公式サイトによれば、テニスのように打ち返して玉を大きくするピカミラーラケットや、マークの出現にあわせて素早くボタンを押すヨートーセツナなどが、2人の技として登場。敵の攻撃時にも、犬が滑り込んできたり、クイズが出題されたりなど、可愛らしいキャラクターたちの戦いが豊富な演出によって彩られているわけだ。

また2人の前には、ストーリー上でもおかしなキャラクターたちが登場し、コミカルな会話が繰り広げられる。豊富なミニゲームと愉快な会話、にぎやかな冒険が描かれていくのだろう。


本作を開発しているのは、国内の個人ゲーム開発者タタラバニ氏だ。制作期間は現時点で2年半ほど。同氏の過去のツイートによれば、『UNDERTALE』『トマトアドベンチャー』『マリオ&ルイージRPG 』などのアクション要素をミックスしたカワイイ系RPGを目指して、制作が進められてきたようだ。過去作としては、『メイド イン ワリオ』風のにじさんじファンゲーム『メイドインにじさんじ』がフリーゲームとして公開されている。

また本作は、早期アクセス開始時点で、正式リリースで実装予定のコンテンツの約半分が搭載されている。2つのフィールドと30以上の敵、3人以上のボスなどが登場し、簡易なエンディングも存在。2年から3年程度で完成予定となっており、長期の早期アクセス配信が予定されているようだ。

パブリッシャーであるコーラスワールドワイドの大柳竜児氏によると、本作の早期アクセスでの配信は、作家/出版側双方によってチャレンジであるという。しかし、早期アクセス配信によるリターンはゲーム完成への大事な要素になる上、作家のモチベーション維持に繋がると語る。また作家側の希望を叶えることが出版側の使命であるため、今回早期アクセス配信というかたとをとったようだ。

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ケチャップandマヨネーズ』は4月11日に、PC(Steam)向けとして税込800円で早期アクセス配信予定。フルバージョンリリース時を含め、制作の進行にあわせた販売価格の上昇も示唆されている。またSteamのストアページでは、ゲーム序盤がプレイ可能な体験版が配信中だ。





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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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