『Apex Legends』において、チート利用者のあまりにも無様な最期を記録した動画が、海外掲示板Redditに投稿された。同クリップは、日ごろからチーターに鬱憤を溜めていたプレイヤーたちにとって、いくらか気分を晴らす痛快なものとなったようだ。
PC版『Apex Legends』におけるチート利用者の存在は、長らく本作に影を落としている問題だ。昨年には、日本向けチーター通報窓口Rin Matsuoka氏などが増員されるなど、ゲーム側からもさまざまな対抗策が講じられ、一定の成果を上げてきた。しかし、それでもなお、チート利用者が跋扈しているのが本作の現状だ。
そんななかで、チーターに鬱憤を溜めるプレイヤーたちにとって、少しだけ気の晴れる動画が海外掲示板Redditに投稿された。クリップにはバンガロールを使うチーターが、自身の策に溺れ、間抜けな最期を迎える様子が記録されている。
まず、本動画のプレイヤーはどの点がチーターなのか。問題となったバンガロールのプレイヤーは動画の開始時点で25キルおよび約5000ダメージという凄まじい戦績を叩き出している。しかし、ここまではトップクラスの実力を持つプレイヤーであれば、まだありえなくはない話だ。ジャンプパッドを使う際にタップストレイフを用いるなど、キャラクターコントロール上のテクニックもしっかり使っている。しかし、ここからの様子がおかしい。複数の敵と遭遇し、スモークを炊いたバンガロール。そのまま煙の中から、デジタルスレッドもなしの腰撃ちで、とんでもない命中率で一方的に攻撃を当て続けている。さらに、よく見ると照準とは関係なく相手に当たっているように見える。追尾弾のチートを使用しているものと思われる。
スモークと追尾弾を併用することで、相手との撃ち合いを有利にしつつ、チートの使用を相手に悟られにくくする意図があったのだろう。ただし、今回の試合はチーターの思惑通りにはいかなかったようだ。相手からの撃ち返しで思いの外ダメージを受けたチーターは、シールドを回復するために煙の中を逃げていく。しかし、視界が悪いなか飛び降りた先には、地面は無かった。チーターはあえなく死亡してしまう。
自身の策に溺れたチーターの死にざまには、観戦していたクリップ投稿者も思わず大爆笑。さらに、このチーターと戦闘していたプレイヤーが、チーターのデスボックスに対して容赦なく”報い”を与える様子も収められていた。スモークで誤魔化していたとはいえ、チーターであることは丸わかりだったのだろう。ちなみに、この投稿に添えられたコメントは「Hideoutsが捕らえずとも、マップが制裁を与えてくれる」というもの。悪人に対して、映画のように皮肉で痛快な因果応報がもたらされた一幕であった。
スレッド内でも、「空を飛べるチートも買った方がいいよ」といった、痛烈な皮肉を飛ばすユーザーは多かった。この動画は、プレイヤーたちのチーターへの鬱憤をいくらか晴らしてくれるものになったようだ。しかしその一方で、普通のプレイヤーたちの楽しみをわざわざお金をかけて邪魔するチーターの存在に対して、改めて怒りを募らせる投稿も数多くみられた。なかには10年以上前の『Call of Duty』でのチーターを振り返るユーザーもおり、FPSプレイヤーたちにとって、チーターへの恨みは非常に根深い問題となっているようだ。
『Apex Legends』に蔓延るチート利用者たちの問題。とくに今回のチーターは間抜けな死に方をした一方で、タップストレイフと呼ばれるキャラコントロール上のテクニックを身に付けていた。そのため、ある程度本作を遊び込んだプレイヤーであったにもかかわらず、チートに手を染めていたものと思われる。たどたどしい操作のプレイヤーが、遊びでチートを使用する・ランクマッチのブースティングをおこなう、といった場合は比較的多く見受けられるが、一方である程度習熟したプレイヤーでもチートを利用してしまうケースが存在するようだ。いずれにせよ、本作においては、さらに強力なチート対策が望まれるところだ。