ポイント&クリックADV『Return to Monkey Island』発表、日本対応予定。傑作『モンキー・アイランド』シリーズの完全新作

Devolver Digitalは4月5日、『Return to Monkey Island』を発表。2022年内に発売すると告知した。本作は、ポイント&クリックアドベンチャーの傑作『モンキー・アイランド』シリーズの続編となる。

Devolver Digitalは4月5日、『Return to Monkey Island』を発表。2022年内に発売すると告知した。本作は、ポイント&クリックアドベンチャーの傑作『モンキー・アイランド』シリーズの続編となる。初期の2作品を手がけたシリーズの生みの親であるRon Gilbert氏をはじめ、オリジナルスタッフが再集結するという。同IPを保有するLucasFilm Gamesからの認可を得ての開発となる。架け橋ゲームズによる翻訳で、リリースと同時に日本語版が配信予定となっている。

『モンキー・アイランド』は、1990年にLucasArts(現Lucasfilm Games)より発売されたポイント&クリック型アドベンチャーゲームだ。海賊時代のカリブ海を舞台に、プレイヤーは海賊を夢見る主人公ガイブラシ・スリープウッドとなって、架空の島々を探検する。ゲームシステムは、話す、取るなどの動詞コマンドを選択し、その対象を選ぶというもの。

また、当時のアドベンチャーゲームとしては珍しく、本作ではどのような行動を選んでもプレイヤーキャラクターがほとんど死ぬことがないシステムが採用されていた。そのほか、骨太な謎解き要素や、第四の壁を破る鋭いジョークは本作の持ち味となっており、音楽やグラフィックも相まって、高い評価を得ている作品だ。当時としては画期的な、ダイアログツリーから会話の選択肢を選ぶというシステムが採用されたゲームでもある。

モンキー・アイランド


新作『Return to Monkey Island』は、当時のオリジナルスタッフが再集結して開発。ストーリーはRon Gilbert氏が手がけた初期の2作品『モンキー・アイランド』および『モンキー・アイランド2 ル・チャックの逆襲』の続編となるようだ。オリジナルスタッフとしてはGilbert氏のほか、ゲームデザインおよびシナリオを同氏と共に手がけたDave Grossman氏、作曲者であるMichael Land氏とMichael McConnell氏、Clint Bajakian氏らが再集結する。

Ron氏、Dave氏と共にゲームデザイン・シナリオに携わったTim Schafer氏は、本作の開発に参加しないようだ。同氏は現在Double Fine ProductionsのCEOであり、そうした事情も関係しているのだろう。トレイラー映像ではさっそく、骸骨頭が「Ron Gilbertは新しいモンキーアイランドを絶対に作ることはない、と話してたんだがな……」と語る、メタメタしいシニカルなジョークが飛び出していた。なお、初期の2作品はリメイク版として、『The Secret of Monkey Island:Special Edition』と『Monkey Island 2 Special Edition:LeChuck’s Revenge』が、PC(Steam/GOG.com)およびiOS、Xbox 360にむけて配信されている。

The Secret of Monkey Island:Special Edition


本作について、詳しい情報はまだ発表されていないものの、Ron Gilbert氏は2年前から密かに本作の開発に取り組んでいたことをTwitterにて明かしている。また、2013年の同氏のブログ内では、新たな『モンキー・アイランド』を作る場合の構想をいくつか紹介していたこともある。なかでも、初期の2作品の続編として制作したい、という同氏の構想は今回実現しており、他のアイデアも作品内に取り入れられているかもしれない。

『Return to Monkey Island』は2022年内に発売される予定だ。なお、対応プラットフォームは現時点で未定となっている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

Articles: 2564