『マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~』Nintendo Switch版が4月28日発売へ。大幅に安くなった、高評価リッチノベル

ヒューネックスは3月24日、『マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~ 』Nintendo Switch版を4月28日に発売すると発表した。大量のCGとカートゥーンアニメ演出で少女とドラゴンの活躍を描く、スペースオペラノベルADV。

パブリッシャーのヒューネックスは3月24日、『マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~』Nintendo Switch版を4月28日に発売すると発表した。通常価格は税込2480円。従来の国内向け価格よりも、大幅に手を出しやすい価格になっている。またニンテンドーeショップでは体験版も配信中だ。

※ 2019年に公開されたOPムービー


『マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~ 』は、大量のCGとカートゥーンアニメ演出で少女とドラゴンの活躍を描く、スペースオペラノベルADV。公称ジャンルは、カートゥーンアドベンチャーゲームとなっている。本作の主人公マルコは、トレジャーハンターとして銀河を駆ける記憶喪失の少女だ。10年前、地球に住んでいたマルコは、天才ピアノ少女として注目を集めていた。しかし、ある日人さらいがやってきて、マルコは宇宙へと連れ去られてしまう。現在は、銀河一の盗人集団の一員として宝探しをしているものの、マルコは地球での記憶を失い、見たことのない宝物「母親」を探していた。


そんなある日、マルコは遺跡でとかげ石という宝石を奪う。しかし、とかげ石には銀河を支配できる力が込められているといい、危険な集団が石を狙っていた。とかげ石を持ったまま戻ればファミリーに危害が及ぶ。そう考えたマルコは、とかげ石を売るべくオークションへ出品。ついでに休暇を申請し、故郷の地球を訪れる。

作中にはさまざまなキャラクターが登場。「マルコが一番おいしい時に食べる」と約束をしている、銀河竜のアルコ。トカゲ石を狙って現れる少女ハクア。滅ぼされた星の少女や、さまざまなモノを失った地球で生きる少女たちも登場。銀河の存亡を賭けた戦いと、母の記憶。記憶喪失の少女と銀河竜の友情が描かれる。


本作は、大まかなジャンルとしてはノベルゲームに該当する。文章によってキャラクターの行動や状況を描写し、立ち絵やCGで情景を演出。テキストを読み進めていくことで、ストーリーが展開する。ただし本作では、主に演出によって一般的なノベルゲームとは趣が異なっている。具体的には、ゲーム開始直後のマルコがとかげ石を盗むシーンは、丸ごとアニメーションとボイスで表現。ほかにも動きの多い章などは、アニメそのもので描かれており、絵と音でストーリーが進行する。

また、ノベルゲームのフォーマットで描かれるシーンでも、早いときには数行ごとにCGが入れ替わるなど、大量のCGによって情景が映し出される。1000枚以上のCG・スチルと、カートゥーン風アニメーションによる豪華な演出で、本作の物語が描写されているわけだ。

プレイ時間はおおよそ3時間程度と短いが、CGとアニメによってシーンが素早く展開されるため、プレイ時間に対するコンテンツ供給密度は高い。本筋をシリアスに描きつつ、クセの強いキャラクターたちにより明るく物語が彩られていることも、特徴だろう。またニンテンドーeショップのストア説明文によると、Nintendo Switch版ではPCオリジナル版とは一部演出が異なるそうだ。
【UPDATE2022/3/24 12:30】
プレイ時間の言及を調整


本作を開発したのは、国内のTOKYOTOON。企画・脚本をはと氏、キャラクターデザインを大空樹氏が手がけるなど、美少女ゲームブランド「HARUKAZE」による『ノラと皇女と野良猫ハート 』のスタッフが制作している。本作は、2020年2月にPC向けとしてリリース。Steamでは、3700件以上のユーザーレビューの内、98%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得している。国内のレビューでは、大量のCGやカートゥーン風アニメを用いた演出などが、好評につながっているようだ。またPC版の国内向け価格は通常7800円となっているが、Nintendo Switch版は2480円。Steamでのセール時の価格よりもなお安く、3分の1以下の価格になっていることもNintendo Switch版の特徴だろう。

マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~Nintendo Switch版は、4月28日に2480円で発売予定。ニンテンドーeショップでは、10%オフのセールや体験版の配信がおこなわれている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

記事本文: 2579