『エルデンリング』にて「数十回叩くと消える壁」発見される。疑心暗鬼の褪せ人たち、妄執の全壁再チェックは必要か

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『エルデンリング』にて、何度も叩くと消える壁が発見された。消える壁の常識を打ち破る発見に、ユーザーたちは騒然としている。しかし、消える壁の定石を外れたこの現象は、開発側が意図したものなのだろうか。本稿には、中盤以降のエリア名や画像などが含まれているため、閲覧の際には留意されたい。
 

 
『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけたアクションRPGだ。本作には多数のダンジョンが存在しており、さまざまな種類のギミックなどもプレイヤーを待ち構えている。なかでも多くのプレイヤーを偏執的にさせるのが「隠し道」だ。本作では、攻撃やローリングをすると消える壁がしばしば登場する。そうした壁の先には、さらなるエリアやアイテムが隠されているのが常だ。消える壁や隠し扉は、同スタジオ過去作でもほぼ常連の要素。そのため、多くのプレイヤーが「これは消える壁ではないか」と疑心暗鬼になっているのだ。「この先、隠し道があるぞ」との嘘メッセージや、壁を殴りまわったり、壁にぐりぐりとローリングしたりする奇態は恒例の光景となっている。

そうした消える壁は、冷静に観察するとやや違和感があったりするほか、攻撃など一撃与えるとあっさり消えるようになっている。怪しい壁が消えなかったとしても、1回のチェックと軽い失望で済むわけだ。しかし、今回「数十回叩かないと消えない壁」が発見されたというのだ。それは困る。あらゆる壁を長時間叩いてチェックしなければならないのなら、寿命が尽きるまで広大なフィールドのあらゆる壁を叩くはめになりかねない。筆者は恐怖と共に情報を追った。
 

 
まず、問題の壁は火山館にあるとのこと。現在、国内外で多くのプレイヤーが「消える硬い壁」についてSNS上などで話題にしている。初出ははっきりとはしないものの、早期にこの壁の発見を伝えたと見られるのは、海外掲示板Redditユーザーであるteristam氏による投稿だ。同氏は、投稿にて火山館の壁を殴り続ける、別ユーザーによると思われるGIF動画を紹介している。動画では確かに、40回ほど殴られた壁がスッと消える様子が映し出されている。「消える壁は一撃でわかる」との常識を打ち破る由々しき事態だ。同スレッドでも「初期エリアから全壁を調べ直さなきゃ」とのコメントが投じられ、本作プレイヤーたちの疑心暗鬼が加速する様子がわかる。筆者はとにかく真偽を確かめるべく、火山館に飛んだ。
 

 
筆者が問題の“頑張ると消える壁”を叩いてみたところ、たしかに40回ほどの攻撃で消えるのが確認できた。また、別の「消える壁っぽい壁」を試しに叩いてみたところ、そちらも消失した。こうなると「あの壁は消える壁だったかも」との疑念と不安がますます膨らみそうだ。しかし、それは杞憂かもしれない。というのも、この 頑張ると消える壁は、開発側が意図した挙動とは考えづらいのだ。

まず、火山館には通常の消える壁も複数存在する。そちらからは火山館の“裏側”に入ることが可能で、豪奢な雰囲気、かつ戦闘禁止の表側とは打って変わって、敵がうろつく陰鬱なゾーンとなっている。また、表側の火山館には封鎖された開かずの間があり、そちらは裏側の消える壁から入れるようになっている。つまり、火山館は「豪奢な表側」と「陰鬱な裏側」が消える壁を介して繋がったゾーンになっているのである。

そして、筆者がスクリーンショットなどを精査比較したところ、問題の壁は通常の消える壁とほぼ同じ見た目のようなのだ。つまり、 頑張ると消える壁は、本来は消えない壁として設置されたものの、通常の消える壁と同一のパーツを用いたことにより「消える性質」が残ってしまっていたとも考えられる。
 

*通常の消える壁

 

*いっぱい殴ると消える壁

 
ほかにもこの推察を補強する要素はある。例えば、頑張ると消える壁は、いずれもNPCの背後に位置している。つまり、本来攻撃できないはずのNPCを、裏側のゾーンから攻撃できてしまう状況だ。しかしながら、筆者が試してみたところ、攻撃はNPCを素通りしてしまった。「攻撃のサウンドエフェクトが戦闘禁止ゾーンに入った瞬間途切れる」「ロードなどを挟むと壁が復活する」「扉の鍵を入手しているのに、内側からは開けられない」などの奇妙な現象も確認できた。

さらには、本来火山館の裏側にしか存在しない敵が、戦闘禁止ゾーンにまで侵入してくる現象も見られた。こちらからは反撃できないため、やられっぱなしである。一連の現象は、開発側の意図した挙動とは考えづらい。頑張ると消える壁は、「一撃入れれば壁が消える」との大前提を覆すものではなく、「開発側が消さないでほしかった壁」をユーザーが無理やり消してしまった結果とも考えられるのだ。
 

 
しかし、頑張ると消える壁が設置された経緯は興味深いものだ。本来の消える壁と同様の見た目だけあり、いずれも「消えますよ!」との雰囲気が出ている。実際初めて目にした際には一撃を入れたプレイヤーも多いのではないだろうか。そればかりか、各部屋にもしっかり繋がっている点も気になる。配置の理由などについては、プレイヤー側からはただ推測するしかない。しかし、裏側と表側が繋がる火山館を演出する意図や、もしかしたら現在とは違うクエストラインやエリアデザインが想定されていた名残なのかもしれない。

なお、念の為申し上げておくと、頑張ると消える壁の先には特になにもない。火山館の出入り口が増えるだけである。しかしながら、消せる壁は消しておきたいのが心情というものだろう。ただし、開発側の意図しない挙動であれば、ゲームプレイに何らかの支障が出る可能性は否定できない。消える硬い壁を殴る際にはご注意されたい。

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