スクウェア・エニックスより発売中のオンライン専用アクションRPG『BABYLON’S FALL(バビロンズフォール)』。スクウェア・エニックスとプラチナゲームズの共同開発による本作は、ハック&スラッシュ要素をベースとしたゲームプレイを採用しており、本格的なアクションや気軽な4人協力プレイを楽しめるゲームだ。賛否両論ある本作だが、筆者は本作をなかなか気に入っており、プレイ時間は60時間を超えた。一方で、初心者向けのビルドなど情報がやや入手しづらい側面もある。
そこで本稿では、キャンペーンクエストからエンドコンテンツまで安定して攻略可能なボウを用いた構成や、汎用性の高いスキルについて紹介していく。配信されたばかりの高難易度クエストであるデュエルを攻略する際にも、ぜひ参考にしてみてほしい。
まずは、キャンペーンの攻略に苦戦している初心者やソロプレイヤーにぜひおすすめしたい武器種である、ボウについて。ボウは移動しながらの遠距離攻撃が可能で、回避を使わずとも被弾を抑えることができる。そのため、近接武器では回避が難しいという人にもおすすめできるメイン武器だ。防具のパワーが不足しがちな序盤はもちろん、敵の攻撃が激しくなるエンドコンテンツにおいても信頼できる武器種となっている。
移動撃ちが可能なのはライト攻撃の3段目まで。ただ、ヘビーウェポンにもボウを装備している場合、そこからさらに足の止まらないヘビー攻撃に派生が可能。移動で敵の攻撃をよけながら圧倒的な手数で攻撃し続けることができる。それでも、近接武器に比べて一発の火力には劣るのだが、後述のSP回復において、この手数が大きな強みとなってくれる。
今作ではSPを消費してギデオンアームズを使う、ゴーストアタックが強力な攻撃手段となっている。ただ、ゴーストアタックによるSPの消費は激しく、基本的にはライトウェポンとヘビーウェポンによる攻撃でこまめに回復する必要がある。ボウを用いるこのビルドなら、アクションが苦手なプレイヤーでも容易にSPを回復しつつ、ゴーストアタックを繰り出すことができるはずだ。序盤のギデオンアームズについては、同じく移動しながら攻撃可能で扱いやすいボウとソードがおすすめだが、好みで付け替えながら是非いろいろな武器を試してみてほしい。
また、ボウの射撃タイプにはデッドリー(強撃)/スプリット(拡散)/ピアッシング(貫通)/ラピッド(連射)の4種類が存在する。スプリットについては距離が離れると敵に当たる矢が減ってしまうため、ボスと安全な距離をとりつつ戦う際などは少し使いにくいかもしれない。そのほかの3種類については、どれもある程度集弾するため場面を選ばずに活躍してくれるだろう。中でも、ピアッシングタイプのボウは多数の敵を相手にする場合にも、貫通による複数の敵へのダメージが期待できるため強力だ。
ちなみに、このゲームでは装備ごとにパワーが設定されており、装備のパワーがクエストの推奨パワーを大きく下回っていると攻略は非常に困難となる。たとえば武器のパワーが下回っている場合、相手に与えるダメージが大幅に減少する、といった具合だ。あまりにもパワーの下回る武器を使っている場合、0ダメージとなることもある。
ただ、軽微なダメージや0ダメージであってもライト/ヘビーウェポンであれば攻撃時にSPが回復するため、SP回復用と割り切って弱い武器を間に合わせに使うことも可能。もちろん、そのぶん1クエストの攻略に要する時間は長くなってしまうが、ギデオンアームズに強力な武器を装備しておけばある程度のダメージ源を確保できる。そのため、ギデオンアームズには比較的パワーの高い武器をセットしておくのがおすすめだ。
さて、ここからはエンドコンテンツ攻略に向けたビルドを本格的に紹介していこう。引き続き、扱いやすいボウを用いるビルドを紹介するが、後半のスキル構成はほかの武器種にも流用可能となっている。
ボウ高火力ビルド
武器構成
ライトウェポン―ボウ
ヘビーウェポン―ボウ
ギデオンアームズ―ボウ/ボウ、ボウ/ソード(ストロング)、ソード/ソードなど
ギデオンアームズについては、プレイするクエストに応じて持ち替えるのがおすすめだ。多数の敵を相手にするクエストでは複数の敵を巻き込みつつ攻撃し続けるソードが強力だし、強力なボスが出現するクエストでは距離が離れても攻撃できるボウが使いやすい。ソロプレイでは、敵を大きく怯ませて空中に切り上げるストロングモードのソードを使うと、攻略が容易になるだろう。
続いて、このビルドにおけるおすすめの装備スキルおよびギデオンコフィンのチップなどについて。詳細は以下のとおり:
ボウ高火力ビルド
おすすめの通常装備スキル
・連続ヒット:クリティカルダメージ上昇
・ライトアタック:クリティカル上昇
・クリティカル:SP回復など
おすすめの固有スキル装備
・ムルジバヌ(ボウ)―神の天秤(クリティカル率上昇およびクリティカル時HP回復)。ディバイン装備。
・イモータルグローブ(腕防具)―HP規定以上:ダメージ上昇。インファマスエネミーであるフロストズカキップがドロップする。
・ノーブルギャンベゾン(胴防具)―SP規定以上ゴースト:次撃ダメージ上昇。ドロップでの入手のほか、市民廻廊のスカーミッシュをクリアすることでクラフト可能に。
・ノーブルグリーブ(脚防具)―ゴーストアタック:次撃クリティカル上昇。入手方法については同上。
ギデオンコフィン
・トルマリンチップ(ゲレリオン人専用)―インファイト(回避後クリティカルダメージ上昇など)、隠し味(ため時間短縮など)
意図としては、クリティカル率上昇、クリティカルダメージ上昇、クリティカル時のSP回復などを組み合わせることで火力と手数が両立できること。今回のビルドではボウを使っているが、これらの組み合わせはほかの武器種に流用しても強力なビルドとなるはずだ。また、ボウのゴーストアタックはSP消費が少なめなので、ギデオンアームズにボウを装備する場合、SP回復スキルよりも火力アップ系スキルを優先した方がよい。ボウには空中攻撃時の強化スキルを持つものが多いので、更なる火力アップを求める人は空中攻撃用ビルドを目指すのもいいだろう。
最後に、ここまで本稿では扱いやすさや火力を追求したボウビルドについて紹介してきたが、使用する武器によって大きく変わるプレイ感も今作の魅力だ。装備のパワーが推奨値を満たしていれば、武器種による強さをそれほど意識せずとも気軽に周回できる難易度となっている。また、扱いづらい武器でも、ビルド次第で使っていて楽しいものに変貌するのが面白いところ。
そんな筆者が、最後に是非ともおすすめしたいビルドがこちら。火力よりもプレイの楽しさを優先したビルドとなっている。
テクニカルハンマービルド
ライトウェポン―ソード
ヘビーウェポン―シールド
ギデオンアームズ―ハンマー(テクニカルモード)/ソード
おすすめの装備スキル
・超装甲(スーパーアーマー)
・ジャスト回避時のバフ系スキル・遅滞確定(敵にスロウ付与)
・ジャストアクション時のバフ系スキル
テクニカルモードのギデオンアームズを装備している場合、特定のコンボルートのフィニッシュ技を放つ際、身体が輝く瞬間がある。ここでタイミングよくゴーストアタックを入力することで、強力な特殊攻撃が発動する。ハンマーでは、フルチャージに匹敵するゴーストアタックをおこなうことが可能。ド派手なエフェクトは『ベヨネッタ』のウィケッドウィーブを彷彿とさせる。
ほかにも、ジャスト回避やパリィを駆使することで、ボウを使っているときよりも格段にアクション性が高まるため、プレイしていて非常に楽しいおすすめのビルドだ。腕に自信のあるプレイヤーは、ギデオンコフィンにスピネルチップ(アガフ人専用)を装備して、ヒートアップインベードを用いるのもいいだろう。敵のターゲットを引き受けることで、ジャスト回避やパリィのタイミングを増やすことができる。
ビルドの紹介は以上となる。もちろん、本稿で紹介した以外にも強力なビルド、楽しいビルドは無数に存在するはずだ。3月22日に予定されている大規模アップデートでは、新たな種族であるモルザム人および新武器種グレートアクスが登場するため、さらにビルドの幅は広がることだろう。
『BABYLON’S FALL(バビロンズフォール)』はPC(Steam)および、PS4/PS5向けに発売中。3月22日には、上記の種族と武器種のほか、特殊ステージでの獲得スコアをランキング形式で競うクエスト「ガントレット」や、新たな物語「月下の群獣」が追加される大規模アップデートが予定されている。さらに、3月29日からは、『NieR:Automata(ニーアオートマタ)』との期間限定コラボイベントが実施される。イベントではコラボダンジョンなどが登場するほか、同作に登場する2Bや9S、A2、司令官、オペレーターといったキャラクターの衣装が、有料・無料で提供される予定だ。