『デビル メイ クライ 5』のプロデューサーを務めたマット・ウォーカー氏がカプコンを退社。鎌倉に新スタジオを設立したCamouflajに移籍
ゲームクリエイターのMatthew Walker氏は3月2日、カプコンを退社し、インディースタジオCamouflajに移籍したことを明らかにした。同スタジオは同日、日本の鎌倉にCamouflaj Holdingsを設立したと発表。Walker氏はその新スタジオを率いる立場にあるという。
Matthew Walker氏は2010年にカプコンに入社し、プロダクションマネジャーやプロデューサーなどとして活躍した人物。『バイオハザード』シリーズや『ストリートファイターV』『モンスターハンター:ワールド』などに携わり、直近では『デビル メイ クライ 5』のプロデューサーを担当したことで知られる。同作や『Devil May Cry 5 Special Edition』のプロモーションにおいて、カプコンの公式放送にたびたび出演していたため、見覚えのある方も多いのではないだろうか。アメリカから日本に移り11年ほどカプコンで活躍してきたが、同社を卒業することになったようだ。
同氏が今回加入したCamouflajは、アメリカ・シアトルに拠点を置くインディースタジオ。コナミの小島プロダクションにて『メタルギアソリッド4』などに携わったRyan Payton氏が設立し、ステルスアクションゲーム『République』でデビュー。その後、PSVR向けの『マーベルアイアンマン VR』を手がけたスタジオとしても知られる。
Walker氏は開発ディレクターとして、Payton氏とともにCamouflajの鎌倉スタジオを率いることになるそうだ。Walker氏は今回の発表に際し、Camouflajの第二の拠点となるこの新スタジオによって、高品質かつ有意義なゲームを世界規模で手がける能力を強化することになると述べている。
また、作家で日英翻訳者でもあるAlexander O. Smith氏もCamouflajの新スタジオに加わるという。同氏は、PS1の時代から『ファイナルファンタジー』シリーズやプラチナゲームズ作品など、数々の著名タイトルに携わってきたベテランだ。また最近では、『Ori and the Will of the Wisps』のライターも担当していた。
今回の発表に合わせてCamouflajは、『République』に開発者コメントなどを追加した『République: Anniversary Edition』を、PS4/PS VR/Nintendo Switch向けに3月10日に配信すると発表している。
同作が、Camouflajの新体制における最初の作品となる。Walker氏は、その物語を体験することで、先述した“有意義(meaningful)なゲーム”の意図するところが理解できるだろうとのこと。オリジナル版は2013年にエピソード1が配信されたが、その当時よりも今に通じるものを感じ取れるはずだとしている。また同スタジオは、さらなる有意義なゲームについて、近く情報を公開するとのことだ。
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