UE4製チャット風ノベルADV『RescueME ネット越しのカウンセラー』スマホ向けに配信開始。引きこもりの青年が、アプリで相談に答える
ヒストリアは2月28日、『RescueME ネット越しのカウンセラー』を配信開始した。対応プラットフォームはiOS/Androidで、基本プレイは無料。テキストの早送りやカウンセリングのヒント機能、メインシナリオ後のストーリーといった課金要素が用意されている。
『RescueME ネット越しのカウンセラー』は、アプリ経由で誰かの相談に乗る、チャット風ノベルADVである。本作の主人公小森快兎は、かつて心理カウンセラーを目指していた、22歳の青年だ。現在は無職。友人の曽良根鈴志(そらねすずし)に養われ、心身は健康であるものの外出はせずに、毎日好きな本を読んで引きこもっていた。
しかし引きこもり7周年の7月22日、鈴志からネットカウンセラーにならないかと提案される。快兎は最初は渋っていたものの、鈴志に近頃元気がないことを指摘され、カウンセリングを始めてみようと決意。心理カウンセラー志望の大学生らびセンセイとして、チャットアプリ「ユニオン」を経由した、ネットカウンセリングをすることになる。顔も本名も知らない5人との、お悩み相談が繰り広げられる。
らびセンセイの元には、チャットアプリを通して何人かから相談がやってくる。快兎はらびセンセイとして、それらのメッセージに選択肢を選んで返信することで、カウンセリングを進めていく。選択肢には、真っ当な返しからおかしな発言まで、状況に応じたさまざまなものが提示される。選んだ選択肢によって信頼度が変化。快兎の暮らす部屋の中で、事前に情報を知っておくことで解放される選択も存在している。ゲーム序盤には、合コンに関する相談や日常の愚痴、犯罪を思わせる懺悔などが展開する。チャットを続けていく中で、相談者たちの葛藤や深い悩みが描かれるようだ。
また快兎が利用するチャットアプリ「ユニオン」は、快兎と鈴志の住む高面町による住人向けのアプリだ。現在アプリは開発中であり、アプリのテストは8月25日に終了するため、8月25日までがカウンセリングの期間となる。相談者たちのエピソードや快兎自身の物語など、約1か月間のチャットを通して物語が描かれるのだろう。要素としては、チャットアプリ内でのニュースやフレンドリストも用意されている。
本作を制作しているヒストリアは、国内のゲーム開発会社だ。実績としては『カリギュラ2』『カリギュラ オーバードーズ』などの開発を担当。Unreal Engineを使ったゲームを得意としており、本作はアドベンチャーゲームであるが、Unreal Engine 4にて開発されている。公式サイトによると、本作は同社にとって久々の自社タイトルとなるようだ。また本作は、ゲームクリアまで本編は無料でプレイできる。課金要素としては、テキスト早送りや選択肢のヒント、広告削除機能などが導入。本編後のストーリーなども、490円のセットで販売されている。