探索型ホラーADV『Ib』有償リメイク版、Steamストアページ公開。10周年で蘇る、奇妙な美術館での物語
弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMは2月27日、『Ib(イヴ)』リメイク版のSteamストアページおよびティザームービーを公開した。本作は、PC(Steam)向けに2022年内配信予定。また『Ib』は、2022年2月27日をもってオリジナルの公開から10周年を迎えており、ストアページは10周年記念での公開となる。
『Ib』は、国内の開発者kouri氏が制作し2012年にフリーゲームとして公開された、探索型のホラーアドベンチャーゲームだ。本作の主人公である少女イヴは、ある日両親と共に美術館を訪れていた。館内では「ゲルテナ展」が開催されており、イヴは展示されたさまざまな美術品を見て回る。しかし気がつくと、イヴは美術館内でひとりぽっちになっていた。両親はもちろん、ほかの訪問客の姿も見当たらない。おかしな美術館に迷い込んでしまった少女イヴの物語が描かれる。
イヴが訪れた奇妙な美術館内には、さまざまな仕掛けが設置されている。アイテムを見つけたり、ギミックを解いたりなど、周囲を探索することで先へ進行するわけだ。美術館内のギミックを含めて、全体的に難易度は控えめ。おかしな美術館や、イヴが出会うキャラクターたちとの物語に入り込みやすくなっている。またイヴの行動や選択によって結末が変化するマルチエンディングも、本作の特徴だろう。
先述の通り、オリジナルの『Ib』は、kouri氏が制作し2012年2月27日に公開された、PC向けのフリーゲームである。公開後、細かな作り込みやゲーム実況などを通して人気を獲得。2010年代の代表的な探索型フリーホラーゲームの1本といっても過言ではないだろう。
リメイク版『Ib』は、オリジナル版の公開10周年に向けて、有償作品としてkouri氏が制作しているものだ。プレスリリースによると、リメイク版では「ゲームが苦手な人でも楽しめる」という原作のコンセプトはそのまま継承。リメイクとして、グラフィックの一新や演出の強化、新たな美術品の追加などが実施されており、既存プレイヤーでも改めて楽しめるリメイクであるそうだ。また開発者kouri氏のTwitterによると、美術品やアイテムを拡大できるズームモードの実装が検討されているという。
『Ib』リメイク版は、PC(Steam)向けに2022年内にリリース予定。価格は未定。日本語以外に、随時多言語も追加予定となっている。またオリジナルの『Ib』は、フリーゲームとして公開中だ。
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