“EA幹部が『Battlefield 2042』の失敗を『Halo』のせいにした”との報道を、EAが否定。原因は作品自体にあり

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Electronic Arts(以下、EA)は2月20日、「同社が社内ミーティングにて『Battlefield 2042』失敗の責任をほかの作品に転嫁していた」とする報道を否定した。海外メディアPC Gamerが伝えている。

『Battlefield 2042』は、マルチプレイFPS『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作だ。最大128人(PS4/Xbox Oneは最大64人)での大規模対戦を特徴としている。本作は昨年11月19日のリリース直後より評価面にて苦戦。不具合の多さやパフォーマンス問題などがユーザーから指摘され、記事執筆時点でのSteamユーザーレビューは約9万7000件中71%が不評となっている。


そんな本作について先週、物議を醸す報道がなされていた。海外メディアXfireは2月15日に、会社の上役と従業員たちが直接会する「タウンホールミーティング」でのやりとりとされる情報を公開。そのなかで、「EA重役が『Battlefield 2042』の失敗の原因として『Halo Infinite』のサプライズ配信を挙げていた」と伝えていた。発言をしたとされるのは、EAの現COO(最高執行責任者)であるLaura Miele氏だ。同氏は、2021年10月までは最高スタジオ責任者を務めていた。ようは、会議内容がリークされたのだ。

PC Gamerが伝えたミーティング録音書き起こしによれば、Miele氏と思われる声は「先行プレイ時点ではゲームは安定しており、初期評価もポジティブだった」と前置き。しかし、『Halo Infinite』のリリースにより事態が一変したとコメントしている。発話者は、マルチプレイモードがサプライズ配信された『Halo Infinite』は、内容としては限定的であるものの洗練されていたと言及。不具合などの問題を抱える『Battlefield 2042』と同作が比較されるのは望ましくないとの見解を示した。発話者はその後続けて、具体的な『Battlefield 2042』の問題点について述べていたとのこと。

一見「『Battlefield 2042』が失敗したのは『Halo Infinite』と比較されたせい」という意味とも受け取られかねないこの発言は、各海外メディアに取り上げられた。しかし、どうやら発言の真意はそうではなかったようだ。


PC Gamerは2月20日、EAコミュニケーションズ部門VPのJohn Reseburg氏による見解を掲載した。Roseburg氏は各誌の報道について、会議内容こそ否定しなかったものの、ミーティングの性質や背景を正確に捕らえていないとコメントした。同氏は『Halo Infinite』に対する言及について「失敗を外部的要因に転嫁するためではなかった」と強調。重要な教訓を得て、対応を進めるためだったとしている。つまり、あくまでも同時期にリリースされた人気FPS作品を対照として扱う意図だったのだろう。前述の書き起こしでも、問題は『Battlefield 2042』自体にあるとしてミーティングが展開されているため、理に適った説明であるといえる。

しかし、そもそもミーティングの内容や録音が流出してしまったことも懸念点だ。本来部外秘であろう情報が外に出たのは、EAや開発体制に異存をもつ従業員の存在も示唆している。そしてミーティング内容が批判を集めてしまった背景には、『Battlefield 2042』が多くのユーザーの期待に沿えず、批判を集めている点もあるだろう。同作は前述のように評価面で苦戦しているほか、Steamにおけるプレイヤー人口は、日間ピークプレイヤー数が3000人前後で推移するなど苦境が続いている(SteamDB)。また、オンライン署名サイトChange.orgにおける本作返金を求める署名には、記事執筆現在で約22万人に登る数のユーザーが名を連ねている。

極めて厳しい状況にある『Battlefield 2042』と開発元EA/DICE。今後同作は活路を見出すことができるだろうか。改善への次なる一手となる『Battlefield 2042』アップデート#3.3は、3月配信予定だ。

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