Electronic Artsは2月17日、『Battlefield 2042』のゲームモード「ブレークスルー」について、バランス調整を実施したと発表した。同モードでの攻撃側が有利すぎるとの分析により、蘇生チケット数の減少が実装されたようだ。
『Battlefield 2042』は、マルチプレイFPS『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作だ。最大128人(PS4/Xbox Oneは最大64人)での大規模対戦を特徴としている。本作は昨年11月19日の発売後に不具合やパフォーマンス面での問題が指摘され、開発元EA/DICEは定期的なアップデートでの修正・改善を試みている。また、武器やマップおよびゲームルールなどのバランス調整についても課題となっている状況だ。
開発元の発表によれば、本作の対戦モードのひとつ「ブレークスルー」にて、サーバー側でゲームバランスへの調整がなされたとのこと。ブレークスルーは、プレイヤーたちが攻撃側と守備側に分かれてぶつかり合うモードだ。マップ全域は複数のセクターに分割され、攻撃側はセクターの占領が、防衛側は攻勢を防ぐのが目的となる。また、攻撃側プレイヤーの復活はチケット制となっており、倒されて復活するごとにチーム共有のチケットがひとつ減る。追加チケットを得るにはセクター占領を成功させなければならない。一方で、防衛側は無制限に復活できる仕組み。防衛側はとにかく敵を倒して耐え忍び、攻撃側は戦力を集中させて前線突破を試みるわけだ。
今回のバランス調整では、その攻撃側チケットの枚数が変更されたとのこと。開発側がここ数週間のマッチデータを分析したところ、ブレークスルーモードでは攻撃側が有利すぎる傾向が見られたそうだ。そのため、攻撃側のチケット数を減らしていく方向で調整がなされている。全体の傾向として、128人対戦モードにおいては、攻撃側開始時のチケット数はやや増加。一方で、セクター占領時に得られるチケットは減少しており、マッチ全体では復活可能数が少なくなっている。64人対戦モードではマッチ開始時/セクター占領時ともに得られるチケットが減少している傾向だ。
そして、調整についてはマップごとに個別でなされているようだ。例としてマップ「カレイドスコープ」については、128人モードではチケット数の変更はなし。しかし64人モードではマッチ開始時チケット数が400から300へ減少し、セクター占領時の追加チケット数は150から75へと半減している。一方でマップ「ブレイクアウェイ」では、128人/64人モード共に、前述の調整方針通りにバランスが変更されている。各マップの詳細な調整内容については、公式発表ページを参照されたい。
開発元EA/DICEは発売後から継続してプレイヤーたちの批判の矢面に立っており、早急なゲーム内容改善も求められる状態だ。今回、アップデートを待たずしてサーバー側で変更が加えられたのも、改善への姿勢を示したいがためかもしれない。しかし、本作の問題点はまだ山積しているといわざるを得ない。3月に配信が予定されている『Battlefield 2042』アップデート#3.3は、ファンの期待と要望に応える内容となるだろうか。