Cygamesは2月16日、『ウマ娘 プリティーダービー』にて2月24日に実施予定のバランス調整内容を一部公開した。根性に依存するレースの仕組みが追加されるほか、多数のスキル/育成ウマ娘/サポートカードを対象にしたバランス調整が実施予定。また、サイレンススズカの一部育成イベントにレアスキル「大逃げ」が追加されるそうだ。
『ウマ娘 プリティーダービー』は、名レースや名記録を成し遂げた競争馬の名前を継承したウマ娘たちが織り成す、クロスメディアコンテンツ。ゲーム版は、プレイヤーがトレーナーとなり、ウマ娘たちを育てるシミュレーションゲームである。
来週2月24日の調整では、レースの仕組みが追加され、ステータス「根性」が見直されるようだ。まずレーススタート直後に、「位置取り争い」が発生する。位置取り争いは、レーススタート後しばらくの間、作戦逃げのウマ娘同士が、前を走ろうとペースを上げるものだ。根性の成長したウマ娘ほど、位置取り争いにおいて粘り強く前を目指すという。続いて最終直線では「追い比べ」が発生する。追い比べは、最終直線において2人以上のウマ娘が互角に張り合っている際に生じる。発生した場合、ウマ娘が互いに速度を上げるが、根性の成長したウマ娘ほど、追い比べにおいて速く走るそうだ。またシステムの追加ではないものの、ラストスパートに根性が影響し、根性が高いほどラストスパート中の速度が上がるように変更。来週以降は、現環境よりも根性が重要なステータスとなりそうだ。
ステータス「根性」が見直されるのは、根性がほかのステータスと比べて、重要度が低かったためだろう。現在チャンピオンズミーティングに向けた育成など、強力なウマ娘を育てる際には、スピード/パワー/賢さの3ステータスの育成が主流となっている。育成シナリオの影響もあるが、それぞれスピードが最高速度、パワーが加速、賢さが位置取りなどに影響し、これらが勝敗に繋がると考えられているためだ。残ったスタミナと根性は、共にラストスパートに影響すると考えられている。しかし、根性はスタミナと比べて影響度合いが低く、トレーニングの仕様も相まってもっとも不遇なステータスとみなされていた。今回の調整では、根性に依存したレース展開に影響する仕組みが追加されたことで、根性の重要さが増したわけだ。調整次第では、ステータス「根性」そのものや根性タイプのサポートカード、いわゆる根性育成も日の目を見るかもしれない。
レースの仕組み関連では、新たに「大逃げ」も追加される。大逃げは、作戦「逃げ」のウマ娘よりも、スタート直後からさらに大きく後続を引き離して、そのまま最後まで走りきろうとするものだ。大逃げは、レアスキル「大逃げ」を所持しているウマ娘を、作戦逃げで出走させた場合に発生。サイレンススズカの一部育成イベントで取得可能であり、因子は付与されない。今後、ヒントを取得できる育成イベントが追加される可能性があるというが、現状サイレンススズカが唯一の大逃げ持ちとなりそうだ。また大逃げの追加によって、育成ウマ娘としてツインターボが登場する日も近いのかもしれない。そのほか、レースの仕組み関連では、コースの坂判定の仕組み調整、最終コーナーでウマ娘が横に展開しやすくなる調整、コース取りスキル中追い抜きが成長しやすくなる調整などが実施されている。
そのほかアップデートでは、一部の育成ウマ娘イベント/スキル/サポートカードで獲得できるパラメーターなどを対象とした、多数の調整が実施される。育成ウマ娘/サポートカードは、初期から登場していたものが調整の中心。新規育成イベントやイベントに新規分岐が追加されるウマ娘も多数記載されている。
またスキルは、多数のスキルを対象に発動条件や効果量、効果時間などが見直される。具体的には、鋼の意志、マイルの支配者、圧倒的リード、#LookatCurrenなど多くのスキルを対象とした発動条件緩和。コーナーおよび坂スキルを中心としたスキルの発動位置条件の調整や、先手必勝や余裕綽々などの発動タイミング調整。弧線のプロフェッサー、スピードスター、一陣の風、全身全霊、キラーチューンなどを対象としたスキルの効果時間延長が実施される。一部新効果が追加されるスキルもあり、スキル調整によっても環境が変化することになりそうだ。全文については、公式サイトを参照してほしい。
また2月24日のアップデート後からは、夏合宿中のお休み&お出かけで悪いコンディションが解消されるなど、悪いコンディション関連にも調整が実施される。夜ふかし気味中には、おやすみコマンドによって体力が多く回復する確率も付与され、悪いコンディションが付与されてしまっても、より立ち直りやすくなりそうだ。
『ウマ娘 プリティーダービー』は、PC(DMM GAMES)/iOS/Android向けに配信中。2月16日12時からは、育成ウマ娘としてアドマイヤベガが登場している。