『Dead by Daylight』新チャプター「貞子ライジング」正式発表。テレビを移動し呪い振りまく貞子と、大人になった浅川陽一が参戦

 

Behaviour Interactiveは、『Dead by Daylight』の新たなチャプターとして、日本ホラー作品の金字塔である「リング」から着想を得た「貞子ライジング」を3月9日に配信すると発表した。貞子が殺人鬼として、大人になった浅川陽一が生存者として参戦する。また、実装に先立ってSteam版にてPTB(パブリックテストビルド)の配信が2月16日から開始された。


『Dead by Daylight』は、殺人鬼1人と生存者4人に分かれてプレイする、非対称マルチプレイ対戦ホラーゲーム。2016年の発売以来、映画やゲーム、ドラマシリーズなどにおけるさまざまな有名作品とのコラボをおこなっているが、日本のミステリー・ホラー作品が新たなチャプターとして追加されるのは今回の「貞子ライジング」が初となる。


シリーズ原作となる「リング」は、1991年に発表された鈴木光司氏の小説作品である。見た人を1週間後に死に至らしめる「呪いのビデオ」の謎をめぐる物語だ。1998年には映画化され、日本のホラーを代表する大ヒット作となった。アメリカでは日本版が「Ringu」として公開され、リメイク版も製作されるなど、海外でのジャパニーズホラーとしての地位をも確立している。


白い服、長い黒髪、そして井戸から這い出る姿……。日本のホラーといえば、同作の登場人物である貞子の姿がすぐさま思い浮かぶという人は少なくないだろう。今回初公開されたトレーラーでは、その静かで恐ろしいイメージそのままに、殺人鬼となった貞子が井戸から、そして殺戮場に配置された古いブラウン管のテレビから這い出てくる様子が描かれる。また、ビデオテープを再生したときのようなノイズとともに移動をしており、物理的な攻撃手段をもたず「呪い」によって人を殺めていく原作の貞子よろしく、生存者が目の前で苦しんでいるのをただ傍観しているシーンも確認できる。

配信されたPTBによると、貞子の特殊能力は「恐怖の深淵」。マップ上に点在する電源が入っているテレビに瞬間移動することができ、さらにはテレビの16メートル以内にいるすべての生存者に呪いを付与し、一定ゲージ溜めることで殺害することが可能だ。また、固有パークとしては、悶絶のフックから生存者が救助されるとほかの生存者全員のオーラが視える「悶絶のフック:氾濫する憤怒」や、発電機にダメージを与えると60秒間通常より速い速度で修理進行度が後退し、発電機のオーラが視えるようになる「海の呼び声」、発電機の修理速度が90%に進行すると儀式中一度のみその発電機を修理している生存者に連続でスキルチェックが発生する「怒涛の嵐」がある。

また、生存者はビデオテープの回収アクションによって一時的にテレビの電源を切ることができるが、その際に呪いが付与される。テレビの電源を切ることで貞子の瞬間移動を防ぐことができるが、溜まっていく呪いにも注意が必要だ。さらに、オーラが視えるテレビにビデオテープを挿入することで、怨霊のメッセージを拡散することができ、その場合は呪いの進行度が後退するとのこと。


一方、今回新たな生存者として参戦する浅川陽一は、鈴木光司氏の小説と第1作目の映画に基づき、大人になったその後の人生が描かれる。映画版「リング」登場時は、呪いのビデオの謎を追うテレビディレクターの母、玲子の目をじっと見つめる幼い子どもであった。今まで語られてこなかった、新たな物語が『Dead by Daylight』で紡がれていくこととなる。

PTBによると浅川陽一の固有パークは、殺人鬼を怯ませるとその後一定期間赤い傷マーク、血痕、痛みによるうなり声が隠れる「父の助言」や、負傷したほかの生存者が一定の範囲内で自分のオーラが視えるようになる「共感的つながり」、恵みのトーテムをつくりだすことで迅速ステータスを得られる「恵み:霊界理論」。貞子の呪いを受けて生き残った唯一の生存者として、霧の森で特異な能力を発揮していく。

『Dead by Daylight』5.6.0および新チャプター「貞子ライジング」は、PTBにて配信中。なお、PTBによるパークなどの情報については、今後変更される可能性がある。その他バグ修正などについては公式パッチノートを参照されたい。3月9日から家庭用ゲーム機を含めた全プラットフォームで本実装される予定だ。