統制国家ADV続編『Beholder 3』3月4日発売へ。妻子のもとに帰るため、市民も同僚も監視密告
Alawar Entertainmentは2月10日、『Beholder 3』を現地時間3月3日に発売すると発表した。ストアページ等の記載によれば、日本時間では翌3月4日の発売となる見込みだ。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)。
『Beholder 3』は、近未来の統制国家を舞台としたダークな監視社会シミュレーション/アドベンチャーゲームだ。初作『Beholder』では、アパートの住人を対象とした監視密告が主題だった。続く次作『Beholder 2』では、政府のもとで働く同僚たちを裏切り利用する体制側での物語が描かれた。そして今回の『Beholder 3』では、アパートと省庁を行き来しつつのダブル監視密告生活が待っているようだ。
本作の主人公は、妻子ある男Frank Schwarz。彼はなんらかの罠にはめられ公職を失ったばかりか、刑務所送りを免れるために政府のスパイとしてアパートの管理人をするハメになってしまう。プレイヤーは、アパートの住人たちの生活をじっとりと見つめ、隙あらば居室に忍び込み、禁制品所持などの違反を摘発しなければならない。また、管理人としての雑務もこなす必要があるようだ。
アパート管理人生活のかたわら、省庁における立場も確保しなければならない。同僚や上司たちの行動もしっかりと監視し、政治的派閥のパワーゲームさえ利用して足場を固めていくのだ。同僚や人々を売り、プロパガンダの旗を振って安寧を甘受するか、それとも変革と真実のために戦うのか。妻子との生活に戻るため、どのような選択をするかはプレイヤーに委ねられている。
『Beholder 3』の開発を担当するのは、ドイツのデベロッパーであるPaintbucket Gamesだ。過去2作については、ロシアのスタジオWarm Lamp Gamesが開発していた。3作目にして開発元が新たにされたかたちだ。Paintbucket Gamesは、過去にシミュレーションゲーム『Through the Darkest of Times』を手がけている。こちらは、ナチス支配下のドイツにおけるレジスタンスの奮闘を描く、重苦しい雰囲気の作品だ。Steamにおける評価も堅調で、記事執筆現在で524件のユーザーレビューが寄せられ、うち87%が好意的な「非常に好評」ステータスだ。同作と『Beholder 3』にはテーマ的に通ずる部分も多く、どのようにスタジオの手腕が振るわれているのか期待をそそる。