フロム・ソフトウェアは2月9日、PC版『ダークソウル』シリーズにて発生していた脆弱性問題について対応状況を発表した。影響が危ぶまれていた同スタジオ最新作『エルデンリング』には、脆弱性の心配はないようだ。
『ダークソウル3』PC版では、先月1月よりマルチプレイに関する脆弱性問題が浮上していた。具体的には、プレイヤーが悪意ある攻撃者とマッチングした場合、PCで任意のコードを実行されてしまうRCE(リモートコード実行)を可能とする脆弱性だ。1月22日には、海外『ダークソウル』コミュニティにて同脆弱性への対策を呼びかける投稿がなされた。そして翌1月23日には、フロム・ソフトウェアがPC向けシリーズ作品のマルチプレイサーバー停止を発表。対応に動いていた(関連記事)。
そして、ファンたちの懸念となっていたのが最新作『エルデンリング』への影響だ。同作は完全新作となっているものの、マルチプレイの基本システムなどは『ダークソウル』シリーズから引き継いでいる。内部的な実装が同一とは限らないものの、システムの類似性から、『エルデンリング』の脆弱性の有無やリリースへの影響が心配されていたのだ。今回のフロム・ソフトウェアの発表によれば、『エルデンリング』についても脆弱性の調査が実施され、全プラットフォームについて必要なセキュリティ対策がなされていると確認できたとのこと。つまり、同作については脆弱性の心配はなさそうだ。
そして、現在停止している『ダークソウル』シリーズPC版サーバーについては、テスト環境の構築に時間がかかるため、2月25日の『エルデンリング』リリース後の復帰となるとのこと。しかし可能な限り速やかにサービス再開できるよう、あらゆる手を尽くしていくとしている。再開のスケジュールは決まり次第、『ダークソウル』シリーズ公式Twitterアカウントなどで告知される見込みだ。
『エルデンリング』は2022年2月25日、PC(Steam)およびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売予定。 今回の知らせは、同作を待ちわびるファンにとっては朗報だ。『ダークソウル』シリーズのマルチプレイサーバーについても、早い復旧を祈りたい。