Valveの携帯型PCゲーム機「Steam Deck」は意外に大きい?Nintendo Switch やPS Vitaなどとのサイズ比較画像が続々投稿される
Valveが手がける携帯型PCゲーム機「Steam Deck」は、2月25日からアメリカ・カナダ・イギリスおよびEU在住の予約購入者への出荷が開始される。これに先立っては、開発者などに開発キットが提供され始めており、SNS上では自身のゲームをSteam Deckでテストプレイする様子などが投稿されている。そうしたなかで、Steam Deckのサイズ感が分かる比較画像も投稿されるようになり、注目を集めているようだ。
YouTuberのCary Golomb氏も、ValveからSteam Deckを早期提供されたひとりだ。同氏は2月4日、Steam Deckとさまざまなゲーム機器を並べたサイズ比較画像を多数投稿した。
まず上の画像は、Nintendo Switch(有機ELモデル)およびゲームギアとの比較である。Steam Deckと同じスタイルのデバイスとしては、現在もっともゲーマーに馴染み深いであろうNintendo Switchと比べると、Steam Deckは縦幅は同程度だが、横幅がかなり大きいことが確認できる。コントローラー部の幅が、Joy-Conの2倍程度となっているようだ。なおNintendo Switchの有機ELモデルは、通常モデルより横幅だけ3mm長い寸法となっている。
Golomb氏はほかにも、PS VitaやPSP、ゲームボーイアドバンス、Wii U GamePad、Atari Lynx、PCエンジンGT、バーチャルボーイなどとの比較画像も投稿。結果的に同氏が所有するなかでは、少なくとも横幅ではSteam Deckを上回る大きさのデバイスはなかった。一般的なゲームパッドを2台並べてやっと同程度の幅になる。Steam Deckのサイズ感は、数ある携帯型ゲーミングデバイスのなかでも最大級になるといえそうだ。
Steam Deckのサイズは298x117x49mmと公表されているが、こうして身近な実機同士を並べてみると、サイズ感がより把握しやすいのではないだろうか。比較的大きなデバイスとなることが判明したが、ディスプレイはNintendo Switch(有機ELモデル)と同じ7インチであり、やはりコントローラー部の幅が主な要因となっているようだ。
もっとも、余裕をもたせたレイアウトだともいえ、操作性を優先してデザインされたのかもしれない。以下のサバイバルゲーム『Flotsam』のプレイ映像では、特徴的なタッチパッドを併用しながら、細かな操作も難なくこなしている様子がみられる。
Steam Deckは、AMD製のカスタムAPUを搭載し、最新バージョンのSteamOSをプリインストール。Windows向けゲームは、Protonと呼ばれる互換レイヤーによって動作し、Valveはその互換性やパフォーマンスの検証を進めている。Steam Deck上のSteamストアやユーザーのライブラリ画面では、各タイトルの互換性が明示される予定だ。またSteam Deckをスリープさせると、セーブデータが自動的にSteamクラウドにアップロードされる仕組みも用意される。
Steam Deckは、アメリカ・カナダ・イギリスおよびEU向けに2月25日から出荷開始予定。そのほかの国・地域での発売時期は未定だが、Valveは日本とオーストラリアでの販売について、特に力を入れて取り組んでいると案内している(関連記事)。続報に期待したい。