高評価SFノベルゲーム『白昼夢の青写真』Steam版が2月10日配信へ。3つの夢が収束する、愛の物語
Laplacianは2月2日、『白昼夢の青写真(Cyanotype Daydream)』Steam版を2月10日に配信開始すると発表した。国内向けには4800円で販売予定。対応言語は、日本語/英語/中国語となっている。
『白昼夢の青写真』は、美少女ゲームブランドLaplacianが手がけ、2020年9月に発売された18禁のSFノベルゲームである。本作の舞台は、人類が地上に住めなくなり、同じ夢を見るようになった世界だ。主人公の海斗は、人類が居住可能な環境を整えるべく活動する研究施設である、環境再開発研究所にて実験に参加していた。海斗は記憶喪失であり、気がついた時には施設内にいたため、実験の目的や詳しい経緯については知らない。しかしアンドロイドの出雲から、記憶を失う前の海斗が実験内容に同意していたと聞かされ、実験に協力。夢の終わりを目指し、3つの世界へと没入していく。
夢の中では、それぞれ異なる時代や登場人物によって、独立した物語が展開される。CASE-1では元小説家志望の非常勤講師が、挫折の原因となった先輩の娘と出会い、再び筆をとる。CASE-2では若き日のシェイクスピアが、シカの窃盗未遂をきっかけに奴隷となり、劇団を存続させるべく脚本を書く。CASE-3ではキャンピングカーに住む不登校少年が、窃盗事件を契機に日常を変化させ、教育実習生と淡い初恋を過ごす。3つの夢のあとには、最後の夢の世界として失われた自身の記憶を追体験。3つの夢の物語が収束し、1人の少女の真実が描かれるという。また本作はノベルゲームであるが、夢の世界を辿る順番はランダムになっている。
本作を開発したLaplacianは、国内の美少女ゲームブランドである。過去作としては、3週間後のラジオニュースで自身の死を知る『未来ラジオと人口鳩』や、2020年3月に100円セールが実施された『ニュートンと林檎の樹』など、18禁の美少女ノベルゲームをリリース。オリジナルの『白昼夢の青写真』では、ユーザーからシナリオや世界観を高く評価されているようだ。
Steam版では、全年齢化にともないいくつかのシーンがカットされたが、代わりにカットした要素を大幅に上回る追加シーンが収録されているそうだ。公式サイト内のコラムによると、具体的にはCASE1から3では新規MVに関連したシナリオを本編に追加。CASE0では、エピローグ部分をほぼ書き換え、加筆されたことによってその後の2人の姿が垣間見えるという。本編終了後には、計8本のおまけシナリオも収録されている。シナリオ以外では、28種の新規イベントCGによる演出の強化や、新OPや楽曲鑑賞モードの追加などを実施。単なる移植に留まらない追加要素の数から、移植版というより新たなリメイクとも称されている。
一方で、性的搾取にあたる表現だと見なされないため、CASE-1のヒロイン波多野凛の衣装が制服から変更されている。しかし、波多野凛が制服を着ていたのは元々ファン向けのサービスであり、物語の性質に影響はないそうだ。
『白昼夢の青写真』Steam版は、2月10日に4800円で配信開始予定。またオリジナルの18禁版は各ストアで発売中。LaplacianのCi-enでは、18禁版の体験版が配布されている。
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