“粗いドット絵”の素材を無料ダウンロードできる「DOTOWN(ドッタウン)」公開。商用利用も可能な粗ドットがたくさん

 

元任天堂のデザイナー前田高志氏率いる前田デザイン室は2月2日、“粗いドット絵”の素材をダウンロードできるサイト「DOTOWN(ドッタウン)」を公開したと発表した。素材は誰でも無料でダウンロードでき、商用利用も可能とのこと。
 

 
DOTOWNは、粗いドット絵(通称・粗ドット)の素材をPNG形式でダウンロードできるWebサイトだ。同サイトは、「可能な限り低い解像度で、究極に抽象的な表現をしたドット絵」を粗ドットと定義。通常のドット絵よりも少ないドット数にて、縁取りや影もなく、ドットの色と配置のみで何であるかが一目で分かるよう制作しているという。前田デザイン室は、これはゲームグラフィックにおける「逆進化(=究極の抽象化)」であると述べている。

DOTOWNでは、季節・イベントやスポーツ、人物・キャラクター、食べ物、生き物、植物、乗り物、街、オモロ系などのカテゴリに分けて、現時点で約700点の粗ドット素材を公開中。上述したような少ないドット数にて、それぞれのカテゴリにまつわる絵柄を表現している。ちょっとヌケた雰囲気があるのが「前田デザインっぽさ」だそうだ。素材は、今後も順次追加していくとしている。
 

 
公開されている粗ドット素材は、規約の範囲内であれば、個人・法人、また商用・非商用問わず、無料で利用可能。加工することも認められている。利用にあたっては、前田デザイン室への連絡やクレジット表記も特に必要ないとのこと。ただし、著作権は前田デザイン室に帰属しており(加工後も同様)、素材自体をコンテンツ・商品とした再配布や販売行為は禁止されている。詳細は公式サイトを確認してほしい。

前田デザイン室の前田高志氏は、任天堂の企画部にて、宣伝広告デザインに約15年間携わった人物。粗ドットについては、もともとは前田デザイン室のInstagramを盛り上げるために、メンバーが少しずつ作っては公開していたという。粗ドットはドットの目が粗いため、制作のスキル差が出にくく、また世界観を再現しやすいこともあり、多種多様のメンバーが集うコミュニティとして最適だったそうだ。そこから発展して、今回DOTOWNが公開される運びとなった。

粗ドット素材の活用例としては、ゲームやグッズ、企業のチラシ、などが挙げられている。ドット絵制作の参考にするのも良さそうだ。興味のある方は「DOTOWN(ドッタウン)」を訪れてみてはいかがだろうか。
 

*前田デザイン室は、2月6日13時よりDOTOWN完成披露会を開催予定(Peatix)。




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国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。