『Fate/Grand Order』の運営/開発がラセングルに継承。ディライトワークスからは、塩川氏が退社との報道


アニプレックスは2月1日、株式会社ラセングルの全株式を取得したと発表した。ラセングルの代表取締役社長には、2021年5月にディライトワークスの社長に就任していた小野義徳氏が就任。ディライトワークスのゲーム事業は、アニプレックス傘下のラセングルに引き継がれる。
 

 
ディライトワークスは、TYPE-MOONの贈るスマートフォン向け作品『Fate/Grand Order』の運営および開発を担当してきた企業だ。『Fate/Grand Order』のリリース当初においては、代表取締役社長だった庄司顕仁氏がプロデューサー、塩川洋介氏がディレクターを担当。同作は、リリース当初から2022年2月1日まで、同社の元で開発および運営がおこなわれてきた。

ディライトワークスは2月1日付けで、同社のゲーム事業をラセングルに継承し、ラセングルの全株式をアニプレックスに譲渡している。2021年12月に発表されていたとおり、『Fate/Grand Order』の運営および開発も含め、ディライトワークスのゲーム事業は今後アニプレックス傘下のラセングルに引き継がれるわけだ。ラセングルの代表取締役社長には、ディライトワークスの社長を務めていた元カプコンの小野義徳氏が就任。代表取締役会長には、アニプレックスの代表取締役である岩上敦宏氏が就任している。
 

 
一方ディライトワークス側では、塩川洋介氏が同社から独立のため退社したようだ。塩川氏は、『Fate/Grand Order』の初期にディレクターを務めた後、クリエイティブプロデューサーなどに就任していた人物。Bloombergの望月崇氏の記事によると、そんな塩川氏がディライトワークスから1月末に退社したという。同メディアの取材に対し、塩川氏は「新規タイトルの創出機会につながる企業とより広くやっていきたい」とコメント。ディライトワークス側も、塩川氏の1月末での退社を認めており、今後は自身が設立する会社で新ゲームの開発を手がけるそうだ。
 

 
ラセングルに開発および運営が継承された『Fate/Grand Order』は、iOS/Android向けに配信中。また『Fate/Grand Order』では、2月1日19時以降のアップデートにより、ラセングルのロゴが反映される予定だ。