『エルデンリング』ディレクター宮崎氏が“毒沼愛”などについて明かす。「気づいたら毒沼を作っている、止められない」

海外メディアGame Informerは1月28日、フロム・ソフトウェア新作『エルデンリング』について、同作ディレクターによるインタビューコメントを含む情報を公開した。『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが贈る新作アクションRPG。

海外メディアGame Informerは1月28日、フロム・ソフトウェア新作『エルデンリング』について、同作ディレクターによるインタビューコメントを含む情報をした。毒沼やイースターエッグなど、同スタジオ作品恒例の要素について明かされている。なお本稿には、ネタバレとなりうる情報も含まれているため、ご注意されたい。

『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが贈る新作アクションRPG。『ダークソウル』など同スタジオ人気過去作のゲームプレイを継承しつつ、舞台は広大なフィールドへ拡大。新要素も多数盛り込んだ意欲作となっている。本作にディレクターとして携わる宮崎英高氏は、上述の『ダークソウル』シリーズや『Bloodborne』『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』などにおいて、開発の中心となった人物だ。そんな同氏が、自身の毒沼にまつわる嗜癖や『エルデンリング』の要素について、Game Informerに向け語っている。
 

 
まず、状態異常である「毒」および「猛毒」は、『ダークソウル』シリーズでお馴染みの要素。状態異常ゲージが蓄積すると、体力がじりじり減る毒状態となってしまうのだ。猛毒ではさらに体力の減りが急激になる。毒は敵の攻撃などのほか、環境によっても蓄積する。プレイヤーを足元から蝕んでいく「毒の沼」は、『ダークソウル』の前身である『Demon’s Souls』からシリーズ恒例として登場するのだ。そして、今回の『エルデンリング』においても、毒の沼地は健在とのこと。その背景には、宮崎氏の「毒沼愛」があったようだ。

宮崎氏はGame Informerのインタビューにおいて、「『エルデンリング』制作中に、毒沼を作るのが大好きだと気づいた」とコメント。プレイヤーが毒沼にどういう印象をもつかは理解しているものの、気づけば毒沼を作っており自分でも止められないと伝えた。また同氏は、本作では毒と猛毒に加えて「Scarlet Rot」なる状態異常が登場すると言及している。これは、免疫ステータスで対抗できる「腐敗」状態を指すと見られる。この状態異常は物語の設定にも関わる恐ろしい異常で、毒や猛毒とも違う効果がもたらされるとのこと。宮崎氏は「楽しみにして欲しい」とプレイヤーに呼びかけている。
 

 
また、宮崎氏は同誌のインタビューにて、「ムーンライトソード」についても言及している。ムーンライトソードは、フロム・ソフトウェア初期作品から頻繁に登場する、半ばイースターエッグ的な存在の武器だ。本作『エルデンリング』においてもムーンライトソードや、『Demon’s Souls』『ダークソウル3』に登場したストームルーラーなどが登場するとのこと。ただし、見つけるにはそれなりの探索が必要となるようだ。また、過去作におけるアイコン的な裏切り者である「パッチ」も登場するとのこと。本作でもプレイヤーの欲望に冷水をかけてくれることを期待したい。

ほかにも、1月29日にはPlayStation Blogが宮崎氏のインタビューを掲載している。同記事では、過去作のチャレンジ性をそのままに、『エルデンリング』のゲームプレイを拡張する上での工夫や変化が語られている。ほか、宮崎氏のお気に入りのボスデザインが「接ぎ木のゴドリック」であることや、同氏が最近プレイしハマったゲーム『It Takes Two』への所感なども明かされている。また、『エルデンリング』はファンタジー作家George R.R. Martin氏とのコラボレーションのもと制作されている。同様のコラボの可能性について聞かれた宮崎氏は、コラボするとすればゲームクリエイターではなく「全く違うジャンルの人」になるだろうとの見解を示した。
 

接ぎ木のゴドリック

 
発売を来月に控え、ファンの期待高まる『エルデンリング』。宮崎氏のコメントから察するに、過去作品のファンがニヤリとできるような要素も多分に含まれているようだ。ゲーム内での体験はもちろん、プレイヤーたちの反応についても楽しみにしたい。

『エルデンリング』は2022年2月25日、PC(Steam)およびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売予定。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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