神社探索サイコホラー『Ikai』3月29日発売へ。ねっとりじわじわ怖い、スペイン発和風ホラー

パブリッシャーのPM Studiosは1月15日、『Ikai』を3月29日に発売すると発表した。『Ikai』は一人称視点のサイコホラーゲーム。

パブリッシャーのPM Studiosは1月15日、スペイン発の和風サイコホラーゲーム『Ikai』を3月29日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switch。Steamストアぺージによれば、日本語音声/表示に対応予定だ。
 

 
『Ikai』は一人称視点のサイコホラーゲーム。舞台の中心となるのは、封建時代の神社だ。プレイヤーは巫女である直子となり、現世に姿を現す邪悪な怪異たちと遭遇することになる。直子は神主不在のなか、怪異から逃れつつ広い神社をさまようのだ。また、本作には敵を直接攻撃するような要素はない。一方で、直子は巫女という使命ゆえに、怪異にどうにか対処しなければならない。そのため、プレイヤーはステルスを駆使し、パズルを解きながら怪異を封ずる術を探索していくことになる。怪異への対抗手段としては守護札があり、プレイヤー自らが札に描き入れる要素もある。戦闘ではなく、知恵とご利益でもってこの世ならざる者を制すのだ。また、登場する怪異たちは、日本の民話や妖怪からインスピレーションを得ているとのこと。

本作の最大の特徴は、丁寧に描かれた古風な日本の姿だ。公開されている映像からは、海外スタジオ制作であるにもかかわらず、不気味な和のロケーションをこだわって描いている様子がうかがえる。現在配信中のデモ版でも、「開けたくないふすま」「何かで盛り上がったふとん」など、雰囲気そのもので怖がらせるじわじわした恐怖表現が見られた。また、主人公の直子は独り言を要所で喋り、キャラクター性を演出しつつ進行のヒントを示唆するシステムになっている。こうした工夫や作り込みが、製品版でどのように実装されているか期待がかかる。
 

 
本作の開発元は、スペイン・バルセロナに拠点を置く Endflame。3人の開発者からなる小規模インディースタジオだ。本作の和風の舞台設定のみならず、音声含めた日本語対応を視野に入れている点からも、日本に高い関心をもっている様子がうかがえる。スペインの開発者が、いかに日本を描くのかも興味深い点だ。

『Ikai』は、PC(Steam)およびPS4/PS5/Nintendo Switch向けに3月29日配信予定。なお、コンソール版の国内リリースの有無については現時点では不明だ。Steamでは無料のデモ版も公開されているため、興味のある方は是非触れてみてほしい。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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