洗脳プロパガンダシム『Not For Broadcast』1月25日正式リリースへ。早期アクセス配信にて好評のブラック実写コメディ


パブリッシャーのtinyBuildは1月13日、現在Steamにて早期アクセス配信中の『Not For Broadcast』を、現地時間1月25日に正式リリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)で、同日に大型アップデート1.0も配信予定。
 

 
『Not For Broadcast』は、ディストピアと化した80年代イギリスを舞台とする、テレビプロパガンダシム。本作の世界では、テレビは洗脳と世論操作の道具と化している。プレイヤーが担うのは、国民が見る映像を放送間際に操作する仕事だ。各カメラの映像を切り替えるスイッチングやコマーシャル映像の挿入のほか、放送禁止用語の「ピー」音の挿入までリアルタイムでこなさなければならない。映像の管理はキーボードによる視点切り替えと、マウスクリックによる機材の操作でおこなわれる。仕事が多い分、プレイヤーの裁量も大きい。コマーシャル中にスタジオで起きる大喧嘩やお子様に聞かせられない言葉をタレ流しにすることも可能。ただ、自由な放送に政府は良い顔をしないだろう。

本作は設定自体は退廃的ではあるものの、雰囲気は一貫してコメディだ。流れる映像はほとんどが実写で、なかなか手の込んだ映像となっている。映像にはブラックユーモアがたっぷり盛り込まれており、支離滅裂だけど笑ってしまうCMなど独特のセンスも感じさせる。また、プレイヤーがどの映像を国民に見せるかは、世情にも影響を及ぼしていく。明日のイギリスがどちらへ向かうのか、それはプレイヤーの決断に委ねられているのだ。
 

 
正式リリースと共に配信されるアップデート1.0では、最終章となるEpisode 3が実装される。複数のエンディングも実装され、プレイヤーの決断の帰着がついに明らかになるようだ。また、17時間分以上にのぼる放送コンテンツや、17種類のコマーシャル映像も追加。新実績やコスメティックなどの追加もなされるとのこと。

本作開発元NotGamesは、イギリスを拠点とするインディーデベロッパーだ。先ごろには、『Not For Broadcast』の売上30万本突破を記念して、開発者たちみずからが登場するユーモラスなお祝い動画を公開していた。本作は2020年1月31日に早期アクセス配信を開始したため、約2年越しでの正式リリースとなる。記事執筆時点でのSteamユーザーレビューは4866件のうち95%が好評の「圧倒的好評」ステータスとなっており、評価面も好調だ。正式リリース後のスタートダッシュにも期待がかかる。

『Not For Broadcast』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)向けに、現地時間1月25日リリース予定。