コナミがNFTアートを販売へ。『悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon』のメインビジュアルなどが出品

コナミデジタルエンタテインメントは1月6日、『悪魔城ドラキュラ』シリーズを題材とした「NFTアート」の販売を、1月13日7時より開始すると発表した。

コナミデジタルエンタテインメントは1月6日、『悪魔城ドラキュラ』シリーズを題材とした「NFTアート」の販売を、1月13日7時より開始すると発表した。NFTマーケットプレイスOpenSeaにて、全世界向けにオークション方式で販売する。


『悪魔城ドラキュラ』シリーズは、昨年35周年を迎えた人気アクションゲーム。コナミは、ファンに愛され続けてきたコンテンツをアートとして残していく取り組み「KONAMI MEMORIAL NFT」を立ち上げ、今回は同シリーズの人気作から選ばれたゲームシーンやBGM、新規描き下ろしビジュアルなど、14のアート作品(各1点)を販売するという。

このなかには、シリーズ1作目『悪魔城ドラキュラ』の印象的なシーンを中心に編集したダイジェストムービーや、2001年にゲームボーイアドバンス向けに発売された『悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon』の日本版およびグローバル版のメインビジュアルアートなどが含まれる。なお、販売されるのはあくまで該当アートの所有権であり、著作権・知的財産権が譲渡されるわけではない。


今回コナミが利用するNFTとはNon-Fungible Token(非代替性トークン)の略で、ブロックチェーン技術を用いてデジタルデータに所有権の証明を発行するもの。デジタルコンテンツは通常は容易にコピーが可能だが、NFTにより偽造が困難な唯一性をもたせることで、新たな価値が生まれると近年一部で注目されている。また、マーケットプレイスを通じて売買が可能であることも特徴。コナミのNFTアートについても、転売(所有権の移転)することが認められている。

ゲーム業界におけるNFTというと、ゲーム内コンテンツにNFTアイテムを導入する、Play-to-Earnと呼ばれるビジネスモデルが出てきている。こうした動きについては、大手メーカーも参入あるいは検討に乗り出しており、一部では大きな注目を集めている。一方で、既存のファンからは大きな反発も生まれている状況だ(関連記事)。そうしたなかで、コナミは自社IPを使ったアートを販売するかたちでNFTを利用することとなった。同社としては、NFTを用いることで、各アートをファンの元に末永く残していきたいという狙いがあるとのこと。今回は『悪魔城ドラキュラ』シリーズのNFTアートが出品されるが、今後も同社のIPによる新たな商品を検討していくとしている。


『悪魔城ドラキュラ』シリーズを題材としたNFTアートのオークションは、1月13日7時から1月15日11時にかけて、NFTマーケットプレイスOpenSeaにて実施される。なお、購入には暗号通貨(ETH)が必要で、未成年は参加不可である。また、各NFTの初回購入者には、「KONAMI MEMORIAL NFT」公式サイトにニックネームを一定期間掲載する特典が用意される。詳細は公式サイトを確認してほしい。




※ The English version of this article is available here

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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