アニプレックスは12月31日、『魔法使いの夜』の家庭用移植版を発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/Nintendo Switchで、2022年にリリース予定。本作では追加要素として、原作には収録されていなかったボイスが新たに追加されており、解像度もフルHDにパワーアップ。発表にあわせて、ボイスが確認できる解禁映像が公開されている。
『魔法使いの夜』は、TYPE-MOONの制作・販売により、2012年4月にPC向けとしてリリースされたビジュアルノベルゲームである。舞台になるのは1980年代後半の日本の地方都市、三咲町。この街には不思議な噂があった。いわく「坂の上のお屋敷には、二人の魔女が住んでいる」という。
メインキャラクターの一人である静希草十郎は、山から街へやってきたばかりの高校生だ。彼は、突然都会へ出てきたため“タイムスリップしたようなもの”であり、都会の豊かさに感心しつつ、高校生活を送りながら少しずつ現代社会に順応しようとしていた。そんなある日、草十郎は夜の街で魔術を使う蒼崎青子の姿を目撃してしまい、現代に生きる魔法使いと魔女に関わることになる。
本作では、奈須きのこ氏の作り上げたシナリオが、つくりものじ氏による緻密な演出によって表現されている。作中の空気感や動きのある戦闘シーンなどを、立ち絵や背景、BGMも含めた演出で画面内に表現。ビジュアルノベルでありながら、映像を見ているような体験が生み出されていた。PlayStation 4/Nintendo Switch版では、PC版をベースに解像度がフルHD化。各キャラクターのボイスも新規に収録され、さらに豊かな表現で『魔法使いの夜』の物語が描かれる。
『魔法使いの夜』PlayStation 4/Nintendo Switch版は、フルボイスおよびフルHDに対応し、2022年発売予定。オリジナルのPC版も発売中。また本作関連では、ufotable制作によるアニメ映画化も発表されている。
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