オンラインアクションRPG『BLESS UNLEASHED PC』来年1月26日から運営・開発会社変更。リリースから半年経たずして
韓国のパブリッシャーNEOWIZは12月27日、オンラインアクションRPG『BLESS UNLEASHED PC』の開発およびサービス運営を韓国のゲーム会社VALOFEに移管すると発表した。来年1月26日より、同社が本作の全体的なサービスを引き継ぐこととなる。
『BLESS UNLEASHED PC』は、NEOWIZ傘下のスタジオRound8が手がけるオンラインゲームだ。今年8月6日にサービスを開始した。本作はMMOながらアクション性の高いバトルを特徴としており、ボスとの集団戦闘など戦闘面のゲームプレイで評価を受けている。一方で、クラス間のバランス調整や運営面での問題点がユーザーからの指摘を受けた。記事執筆現在、本作のSteamにおけるユーザーレビューは約2万8000件のうち51%が好評の「賛否両論」となっている。日間のピーク同時接続者数も6000人を切る状況が続いている(SteamDB)。
そうした状況のなか、今回NEOWIZによりVALOFEへの『BLESS UNLEASHED PC』サービス移管が発表された。来年1月26日をもって、開発や運営など本作に関するすべてのサービスがVALOFEへと移管されるとのこと。ユーザーはサービス移管に伴い特に手続きをする必要はなく、移管後はVALOFEのEULA(ソフトウェア利用許諾契約)に同意すれば、同じキャラで変わらずプレイできるそうだ。また、移管に伴って本作公式ホームページおよび同ページ用アカウント情報も削除されるとのこと。新規登録は現在すでに停止しており、来年1月24日をもってアカウントが削除されるそうだ。公式カスタマーサポートについても、同日終了予定。以降はVALOFEがサポートをおこなっていくのだろう。
今回運営を受け継ぐVALOFEは、韓国を拠点としてゲーム開発・パブリッシング・運営などを手がける企業。同社および日本法人VALOFE Japanは、MMO『眠らない大陸クロノス』のサービス引き継ぎや、2016年にサービス終了したMMO『アトランティカ』の再運営などの実績がある。ほかにも、長寿MMOタイトルの移管などを中心に手がけているようだ。今回、サービス開始から約5か月にして突如として『BLESS UNLEASHED PC』運営が託されたのも、プレイヤー人口面などの厳しい状況が背景にあるのかもしれない。
NEOWIZによる今回の投稿には、懸念の色を示すユーザーの声も寄せられている。VALOFEに開発から運営まで全体的にサービスが移管されることで、アップデートが滞るのではないかと不安がるユーザーが多いようだ。また、本作開発元は今年10月に、来年上半期にかけてのロードマップを公開していた。こちらのロードマップでは新規クラスやコンテンツの追加などが約束されている。開発もVALOFEに移るということで、こうした計画が実現されるのか疑問視する声もあがっている。一方で、今回の発表ではVALOFEに移管後も同社がコンテンツのアップデートを続け、サービス方向性を検討し最善を尽くすとしている。
『BLESS UNLEASHED PC』はPC(Steam)向けに配信中。NEOWIZからVALOFEへのサービス移管は、来年1月26日に実施される。ロードマップで予告されたコンテンツの実装の有無を含め、今後の方針発表が待たれる。