司書体験アドベンチャー『市立カクレザ図書館』Steamにて配信予定。淡々と進む貸出業務と、積み重なる謎

野良箱は12月25日、『市立カクレザ図書館』のSteamストアページを公開した。2022年1月25日にリリース予定。『市立カクレザ図書館』は、図書館の職員として貸出業務を担当する、司書体験アドベンチャーゲームだ。

国内の同人サークル野良箱は12月25日、『市立カクレザ図書館』のSteamストアページを公開した。2022年1月25日にリリース予定。価格は“500円ぐらい”が予定されているようだ。日本語以外に、英語にも対応している。

『市立カクレザ図書館』は、図書館の職員として貸出業務を担当する、司書体験アドベンチャーゲームだ。本作の舞台は、現実とは少々異なる現代風の世界。主人公は、市立カクレザ図書館で働き始めたばかりの新人司書だ。主人公は、カウンターでの貸出業務を担当。9月30日までの試用期間中、なるべくミスをしないよう業務をおこない、正式採用されることが目的の一つとなる。


主人公のいるカウンターには、市立カクレザ図書館の利用者たちが本を持ってやってくる。プレイヤーは新人司書として、利用者カードや本を読み取り、貸出/返却処理を実施。カウンターに並べられた利用者カードと本をクリックするだけで、業務が進んでいく。ただし利用者から頼まれた際には、特定の本を探すことになる。表紙に青い犬が描かれた絵本や、「忘却」という言葉がタイトルに入ったビジネス書など、利用者からのリクエストを元に、検索機を使って本を特定。検索機には、本作に登場する架空本260冊分の表紙と概要が登録されているので、ジャンル/著者/タイトル/出版社などから本を絞り込み、概要を読んで本を貸し出すわけだ。登場するキャラクターたちにはそれぞれプロフィールが設定されており、本の傾向から趣味などが垣間見える。

また図書館の司書として業務に励んでいると、「コノトリア」なる謎の単語が登場。カクレザ市で過去に起こった事件や天使など、プレイヤーが淡々と業務をこなす裏側で何かが進行し、謎が明かされていくようだ。本作には、複数のバッドエンドを含むマルチエンドが採用されている。ストーリーは選択肢や選んだ本によって分岐し、SF/オカルト/ミステリなどの様子も少し入っているという。


本作を開発している野良箱は、舵木野良氏による同人サークルである。本作は、同氏が『Papers, Please』と『VA-11 Hall-A』を遊び、図書館版が遊びたくなったことをきっかけに制作。これら2作に加えて、いずれも主人公は特定の場所にとどまったままゲームが進行していく、『Replica』や『Her Story』、フリーゲーム『ヨミクニサン』も影響も受けているそうだ。

『市立カクレザ図書館』は、PC(Steam)向けに2022年1月25日リリース予定だ。





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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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