Steamタイピングゲーム『うんこタイピング』大型アプデ配信。「想定以上に売れている」タイピングゲームはうんこゲージ導入で進化を狙う

 

個人開発者INORK Gameは12月20日、Steam早期アクセス配信中の『うんこタイピング』にて大型アップデート第一弾バージョン1.5.0を配信開始した。デザインの変更やうんこのボリュームアップなど、さまざまな追加がおこなわれている。

https://www.youtube.com/watch?v=-KpFwoDjaY4


『うんこタイピング』は、タイピングゲームだ。本作は、キーボードに文字を入力する行為であるタイピングを題材としている。システムはシンプル。ゲームモードや難易度を選択し、出てくる文字に対してタイピングをするのだ。

しかし本作においては“タイピング対象のワード”にややクセがある。というのも、出てくるワードはすべてうんこと付くものなのである。「高価なうんこ」「グリーンうんこ」「うんことうんちの関係」などなど、収録ワードは300種類以上。ありとあらゆるうんこを、タイピングで消化していくのである。公式によると、このゲームは「うんこ」に癒やされながら楽しくタイピングを練習するというコンセプトとのこと。

プレイ前には親切な勧告も表示される


今回実施された大型アップデートでは、本作のさまざまな要素が強化されている。たとえばうんこゲージやスキップゲージメーターの導入があげられる。うんこゲージおよびスキップゲージは、タイピングにメリハリをつける要素だ。今回のアップデート後より、画面にふたつのゲージが出現。上に表示されるのは、残り時間表示に代わるうんこゲージ。ミスや時間経過で溜まっていき、マックスになればゲームオーバー。プレイが終了し結果が表示される。またミスなくタイピングを進めていけば、画面下のスキップゲージがたまっていき、一定までたまればワードのスキップが可能。一方で、ミスタイプをした際には、“ベチャッ”と嫌な効果音が流れスキップゲージがリセット。謎の緊張感とともにタイピングをすることとなる。全体的なデザインなどもカラフルに変更され、単語数も増加。諸々で改善がなされている。

本作を制作するINORK Gameは、高校生の開発者。本作の開発背景について弊誌で話を聞いた。INORK Gameは、楽しく面白いタイピングゲームを作りたいという思いから本作の開発に着手。うんこをテーマにすることは下品という点で少し躊躇あったそうだが、それでもプレイヤーが楽しんでくれるならいいとし、このテーマを選んだようだ。なお開発者に、脱糞などうんこに関する自身のエピソードはないか聞いたところ、まったくないですと一蹴されてしまった。

unkptという独自の単位で実力を評価してくれる


また1000円というゲームの価格設定についてもコメント。同作はシンプルなつくりであるが、1000円という価格で早期アクセス配信されている。この価格について高いとの意見もみられる。INORK Gameは1000円という価格について、長期的にアップデートしていくゲームであるがゆえに、この値段をつけたとコメント。今は価格に見合わないかもしれないが、フィードバックを取り入れながら進化させ、製品版になる頃には1000円でも違和感のないゲームに仕上げたいと語った。なお現在の売り上げについては、具体的な数字は明かせないものの、「予想をはるかに上回る大変多くの数が売れました」とのことだった。

今後のアップデート計画としては、単語数を増やしながら、やりこみ要素を導入するとのこと。またYouTube配信で盛り上がるようなモードや、友達と対戦できるモード、そしてタイピングが苦手な人でも楽しめるようなモードを追加予定だという。またこれらのアップデートが終わった際には、英語にも対応する計画があるそうだ。今後もうんこと共に進化していくのだろう。

『うんこタイピング』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。




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